林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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悼む

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『シグナレス』第貳拾号(蒼幻舎、二〇一五年八月三一日、表紙・デザイン=irori)を頂戴した。スタイリッシュな書物、映画、音楽などに関する雑誌である。サイトで内容および配布場所を確認していただきたいが、京都で発行されているようだ。記事、写真、イラスト、レイアウトすべてにおいてこだわり度が高い。

SIGNALESS

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松本完治氏が「アスタルテ書房店主・佐々木一彌氏を悼む」という一文を寄せておられる。

《一九八七年に奢灞都館が神戸から京都に移転したのを機に、生田耕作氏がたびたびアスタルテ書房にやって来られるようになると、店内は生田氏の存在感によって、華やいだ文芸サロンと化したものだった。七時の閉店後に、生田氏や佐々木氏らとご一緒に、幾度、先斗町の「安達」など、花街のお店へ繰り出したことだろう。生田氏を中心に、その酒席は文学・芸術の談論風発、たびたび深更に及んだものだった。

生田氏と佐々木氏の蜜月時代の華やかさがしのばれる。

***

『大和通信』第百一号(海坊主社、二〇一五年九月二〇日)も頂戴した。中尾務さんが「庄内さん」という追悼文を寄せておられる。

《七月七日、庄内斉、没。
 膀胱ガンで二年余闘病。享年六十七歳。このくらいの没年齢には、ちょっととまどわされる。》

《〈映画と音楽が大好きな夫でした〉
 これが喪主・庄内千世さんの一行だけの挨拶文。
 たしかに庄内さんは、映画とジャズにめっぽうくわしく、その方面で彼をしたう後輩も多かったが、こちらは庄内さんのあとひとつの趣味、古書という面で教えを受けた。
 庄内さんは、ちょうど十年前、天神橋筋六丁目にブックカフェ&バー・ワイルドバンチをオープン。あつかう書籍は、庄内さんが長年にわたって集めた古書のみ。
 庄内さんの古書歴は、六十年代半ば、旭高校時代にはじまる。高校に近い千林の古書店から蒐集の範囲をひろげた。同志社にすすむと、古本屋のほかに映画館とジャズ喫茶が経めぐり先となり、京阪神三都をまたに忙しい学外生活をおくることになる。》

自主上映組織「シネマ自由区(フリーク)」設立(一九七四年)、映画館勤務、経理マンを経て、増え続ける古書をかかえた結果ワイルドバンチ開店にいたる。

《ワイルドバンチで入手したもので忘れられないのは、田中小実昌の『かぶりつき人生』『かぶりつきバカ』の二冊。『人生』は、小実昌著作(翻訳を除く)の第一冊目。『バカ』は、第三冊目。新書サイズのこのレアな二冊をガラスケースに見たときは、ほんと驚いた。あとで聞くと庄内さんは二冊とも売る気はなかったそうだが、狂喜乱舞のこちらは庄内さんのそんな内面を忖度することなく値をつけてもらったというわけだ。》

小生、ワイルドバンチには行きそびれた。みずのわ出版の本も扱ってくれたし、たしかお便りを頂戴したこともある。どうもブックカフェ&バーというのが苦手だったからなのだが、中尾さんの文章を読んで後悔を募らせている。ぜひとも出かけておくべき店だった。


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by sumus2013 | 2015-09-15 21:50 | おすすめ本棚 | Comments(0)
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