林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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白鳥

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女学生雑誌『白鳥』第一巻第二号(大地書房、一九四七年二月一日)。表紙絵は長澤節。編輯人は速水律子、発行人は秋田慶雄。大地書房は昭和二十一年に秋田が創立し、野上彰を編集局長として招き『プロメテ』『白鳥』『日本小説』などの雑誌や織田作之助『夫婦善哉』(一九四七年)、草野心平『定本・蛙』(一九四九年)、石井桃子『ノンちゃん雲に乗る』(一九五〇年)などの単行本を刊行した。

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川端康成(野上が師事していた)をはじめとして執筆陣もなかなかのものだが、挿絵を担当するのも芹沢銈介(目次カット)、松野一夫、初山滋、長沢節、脇田和、古茂田守介らという豪華なメンバーだ。ここでは古茂田のカットから二点紹介しておこう(五点掲載)。

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ついでながら挿絵は提供していない画家・三岸節子のエッセイ「生活の中から」から三岸節子らしい文章を引用しておく。

《わたくしは毎日ぢつとアトリエに座つております。そしてわたくしはこゝから一生動かないでゐようと思つております。周囲の壁面にはギッシリ未完の作品がとりまいております。どの絵もなんだかブツブツこごとを言つたり、何かを囁やいております。
 一日中絵を描くこともできないで、じつと見て暮らしてしまふ方が多いようです。それでもさすがに太陽が東からぐんぐん西に移動して、もう暮れようとする一瞬は、なんとしても画架にすがりつくように、夢中で描くことがあります。正に一刻千金です。いちじに烈しいインスピレーションが奔流のようにわきたってくるのです。
 一日中絵のことを思ひ、絵を描かうとし、絵にかぢりついてゐるようです。私の最幸福なときです。人間業ではない。なにか大きな力がわたくしにのりうつつて描いてゐるような、時には神の手を感じる程、充ち足りて、なんともいへず酔つたように幸福です。》

毎日ぢつとアトリエに座つて絵ができるのだから羨ましい。それにしても、敗戦後間もない時期である(三岸は四十過ぎ)いくら芸術家でものんきに過ぎるとも取れるが、あるいは三岸が六十三歳から八十六歳まで南仏に暮らしたのも、こういう画作三昧に浸りたいという気持ちが早くからあったためとも思われる。

三岸アトリエ

アトリエM

アトリエM スタジオ概要

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by sumus2013 | 2015-08-27 21:18 | 古書日録 | Comments(0)
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