林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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スミカズ・ひでを展

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マン・レイ石原さんが開店当時のアスタルテ書房の写真を掲載されている。三条通りの河原町と木屋町の中ほど北側、池田屋ビル三階にあった。下の階は中古レコード店ではなかったろうか(同じフロアだったそうです)。

追悼 佐々木一彌

アスタルテ書房は開店(一九八四年八月)のときから知っている。山本芳樹さん(バイロスのコレクターとして知られた)から「知人が京都で古書店を始めますのでのぞいてみてください」という手紙をもらった。どういうわけで山本さんと交流していたかというと、当時住んでいた伏見区で親しくしていた画材店の奥さんが廣政かほるさん(生田耕作のパートナー)と学生時代からの親友だったため、その紹介で山本氏が神戸元町でギャラリーの顧問をしておられたときに個展をやらせてもらったのである。山本氏は神戸における生田グループ(仮りにこう呼ぶだけのことです)の一員だった。もう何年も前に故人となられた山本氏とも数々の想い出がある。ジェントルマンという言葉の似合う数寄者だった。

ということでこちらも第一次アスタルテ書房の展覧会風景を紹介する。これらは大阪で開催したスミカズ展のことを佐々木氏に話したところ、アスタルテ書房における「スミカズ・ひでを展」(一九八五年一〇月二五日〜一一月二〇日)の展示写真を貸してくださった。それを複写したものである。上は生田耕作と並ぶ佐々木氏。

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かなりゆったりした空間だったが、展示の様子でそれがよく分ると思う。壁面の絵はほとんどすべて「ひでを」の作品。三枚目写真左端の絵葉書だけがスミカズ。ショーケースにはスミカズの肉筆スケッチ(大阪街頭風景)六十葉が並んでいたようだが、これは宇崎明夫さん所蔵のものと思う。ひでをの絵は店舗移転の後も最後まで何点か展示されていた。スミカズの画手本も数冊長い間書棚に挿してあった(それは小生がスミカズを調べ始めたころに買い求めた)。日記を検見してみると十一月一日、百万遍の古本まつりの帰りに立ち寄っている。文中「凡画廊」というのは加古川にあった画廊・喫茶。

《大正頃の夢二風な二人の画家の作品を集めた珍しいもの。宇崎純一は、凡画廊でもやったのでわりと知っているつもりだったが、なかなかいろいろと葉書や画手本を出していて、おもしろく感じた。ひでをは不詳の作家で、ちょっとだけ、甲斐庄楠音をおもわすようなところがある。》

マン・レイさんの言及しておられる「ピエール・ルイスの世界」も見ていた。一九八四年八月二九日。最終日である。

《今月オープンしたばかりの美術書の店、自家ビルでゆったりと空間をとり、これからの企画次第ではおもしろい店になるかもしれない。
 そこで'79のみづゑを買ったが、瑛九特集号で、はじめて瑛九の全体像に近いものを知った。すばらしい画家である。

偉そうなこと書いているわりにはショボい買物だ。他には山本氏のコレクションだろうが「バイロスの世界」展も行われている。一九八五年一月。

《『CC夫人の閨房』のオリヂナル本やヘリオグラビュールの諸作および、当時の小説挿画入本など興味深くながめた。蔵書票も良かったが、これらのブック・ワークもなかなかのもの。とりわけ注目したのはバイロスマッペの印字の下に鉛筆淡彩の素描のある一葉である。肉筆には特別な情感がこもっているものだ。多くのかえるに見守られて花環を作る少女(?)の図だが、軽い味わい、雰囲気の好い佳品となっている。なんでも本の間にはさまっていたものだとか。めぐり合わせの妙である。》

このあたりのこと、おぼろげにしか記憶していない。とにかく、古書の世界の奥深さを教えてくれた本屋だった。

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by sumus2013 | 2015-06-19 20:49 | 古書日録 | Comments(0)
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