林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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日本名所図絵2


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上田維曉(文斎)著作・青木恒三郎校正『内国旅行日本名所図絵 巻之三 東海道之部続 一名東京及近傍名所独案内』(嵩山堂、一八八九年五月九日発行)。表紙右下隅に《大阪森川石印》とある。

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題字は「正二位侯爵醍醐忠順卿」。《座視漫遊》とはうまい。本書の特長を端的に表わす四文字熟語。醍醐忠順(だいごただおさ)は幕末の公卿。仁孝、孝明、明治の三帝に仕えた。初代大阪府知事。

東海道の続は箱根からスタート。「THE HOT SPRINGS OF HAKONE」という英文説明あり。「箱根山七湯全景」は絶景なり。

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細部を拡大すると少々荒っぽいが、本のタテが十五センチほどで、この拡大図の実寸はタテ三センチ程度なのだから許してもいいだろう。これ以上細かいとかえって視覚効果は弱くなるかもしれない。

箱根から鎌倉、横須賀、横浜、東京へと旅して千葉、栃木へと旅は続くが、本書は針金平綴じのため開きが悪くそのあたりはスキャンできない。東京の名所いくつかカメラ撮影を試みた。参考まで。

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国会議事堂之景


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滝野川之景
現在の東京都北区滝野川だろうが、名前の通りの景観である。


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教育博物館之景
明治二十二年六月、東京美術学校に土地建物を譲って閉館している。


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新橋之景


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銀座街之景
銀座の柳はもうこのころから見られるようだ。
この絵の雰囲気はパリのシャンゼリゼを思わせる。
新橋も銀座も外国人の姿が目立ったようである。


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両国橋之景
川蒸気「永島丸」が就航していたのは明治十三〜十六年とのこと。

次いで巻末の広告。内国旅行シリーズの以前に『世界旅行万国名所図絵』七巻(および地図)も発行されていた。今気付いたが、この広告では内国旅行の既刊本定価が二十二銭と二十五銭になっている。ところが本書三ノ巻の奥付では四十銭。一ノ巻も二十二銭ではなく三十銭だから広告に偽りありだ。銅板印刷においてはこういった訂正が容易でないから放置していたのだろうか。

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***


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上田維曉(文斎)著作・青木恒三郎校正『内国旅行日本名所図絵 巻之四 東山道之部』(嵩山堂、一八八九年八月二七日発行)。マーブル模様にもヴァリエーションがある。

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右が「三井寺之景」で左が「高観音之景」。「高観音之景」を拡大してみるとこういう感じである。濃淡をはっきりつけて、陰翳や遠近の効果を出している。インクの拭き取り具合で変化をつける。レンブラントなどの作品にも見られる銅版画の伝統的な技法。

第四巻は近江から美濃、飛騨、信濃、上野、下野、盤城、羽前、羽後と北上するコースである。見所少なくないが(例えば富岡製紙工場など)ここでは略する。

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by sumus2013 | 2015-04-07 20:42 | 古書日録 | Comments(0)
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