林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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日本名所図絵東海道之部

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上田維曉(文斎)著作・青木恒三郎校正『内国旅行日本名所図絵 東海道之部 ILLUSTRATED GUIDE BOOK FOR TRAVELLERS ROUND JAPAN』(嵩山堂、一八八九年一月二七日発行)。


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表見返しのマーブル紙


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右「伊賀之国赤目四十八瀑ノ景」、左「名張川之景」


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右「旅舎樋口之景」、左「走り湯之景」


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青木嵩山堂の本はこれまでも取り上げてきた。明治の出版界では無視することのできない重要な版元である。

吉川登編『近代大阪の出版』
http://sumus.exblog.jp/12890268/

本書も小生架蔵の書籍ではない。某氏より借覧している。某氏いわく

19世紀日本の印刷・造本・装釘の技とセンスとを駆使したシリーズと思います。その割には当時としては一般にも比較的手の出しやすい価格だった、と何処かで読んだ憶えがあります。

端本は偶〜に見かけますが、揃いではなかなかないですね。桐箱入りのを目録で見かけたことがありますが、とても発註を考えられるような値段ではありませんでした。

架蔵のものは、当初7冊組の意外に廉く出ているのを見つけて雀躍求めたところ、予想に反して二+四が欠け、三+六がダブっているものでした。その後抜けている分をそれぞれバラで入手したのですが、でもお蔭で異版も目にすることができましたので何が幸いするかわからないものだと思っております。

昭和49年に中央出版から覆刻版が出ていたようですが、これも今は絶版らしいですね。

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背布の厚表紙。天・地・木口の三方にマーブル模様。見返しも別種のマーブル紙。英文タイトル(本文にも一部英文説明あり)。図版もテキストもすべて銅板刷り。明治二十年代というとまだ写真製版は普及していなかったようだから当然なのだろうが、微細な線による描写が妙な迫真力をもっている。ただ挿絵の元になったのは実景ではなく写真のようである(写真は幕末から実用化されていた)。そこがまた何ともキッチュな取り合わせ。あやしい魅力が溢れている。

定価は三十銭から四十銭。嵩山堂は幸田露伴の小説も出しており『尾花集』(明治二十五年)には定価の記載がないが、『真西遊記』(明治三十五年)は四十銭だ。だいたい同じ価格帯である。これを安いと見るかどうかはともかくとして『日本名所図絵』の方がきっとずっとお得な感じはしただろう。

明日以降もこのシリーズを紹介してゆく。


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by sumus2013 | 2015-04-06 21:15 | 古書日録 | Comments(0)
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