林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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画引単語篇

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著述並画・松川半山『童蒙画引単語篇巻一』(梅原亀七、一八七五年二月発布)。ブログ用にと某氏に提供していただいたもの。松川半山、本名は奥安信。大阪西横堀に狂歌師鬼粒亭力丸こと松川為一の子として文政元年(一八一八)に生まれた。画は菅松峰に学び風景画を得意として一家を成し曉鐘成の挿絵など多くの仕事を残している。

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冒頭の題字は易堂寺西鼎の筆。大阪府勧業課長、大阪博物場長などを務めた。本書の内容は子ども向けの絵入り字典である。上に目次をスキャンしておいたのでおおよそ判断していただけるだろう。某氏が提供してくださったいちばんの理由は色の名前、とくに緋色が色刷で示されているため。先日この問題を取り上げたばかり。

緋色について

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印刷がちょっと暗い感じにはなっているが《緋 アカキイロ》と明記されている。同じ頁の右手に見える「赤」と較べるとややオレンジがかっている。度合いがどのくらいなのかは明瞭ではないもののアカキイロというのだからアカにキイロがかなり混じっているはずである。

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他にも種々面白い記述がある。当時の言葉が実際にどういうイメージをもっていたのか、おおよそ一目で分るのがありがたい。ルビも発音が分って貴重だ。明治維新直後ならではのものをふたつほど引用してみる。上に図あり。

《とうだい 燈臺 トモシビノウテナ
近年海岸に設け置燈明臺にて船の目的(めあて)なり》

明治の灯台は現存六十七基。明治三年設置の神子元島灯台が現存最古だそうだ。

《でんしんせん 電信線 テレガラフ
西洋ハ勿論日本(につほん)にも追々に成就す東京(とうけい)始め北海道(ほつかいだう)西京(さいけい)大阪(おほさか)神戸(かうべ)より長崎に至り西洋に通信す此速力(そくりき)一時に二十八万八千里に及ぶ也光線(くわうせん)のすミやかなるも之にハ劣ると云実に不思議の機関(きくわん/カラクリ)なり》


日本(につほん)は「ニッポン」と解していいのだろう。この時期はまだ東京(とうけい)に対して京都を西京(さいけい)と称していたようだし大阪(おほさか)は「ざか」と濁らない(本書では濁るカナにはすべて濁点が付くようなので)。いろいろ参考になる。ついでながら光と電波は同じ速度でどちらも約三十万km毎秒である。




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by sumus2013 | 2015-04-02 20:37 | 古書日録 | Comments(0)
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