林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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性文化

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『性文化』第3号(畝傍書房、一九四七年一一月二〇日)。こちらも善行堂にて。いわゆるカストリ雑誌。畝傍書房は戦前から戦中にかけて活溌な出版活動を示している。国学関係、学術、歴史、古典、時局的な出版など時代に即した出版内容である。戦後はいつ頃まで続いたのか、はっきりしないが、とにかくしばらくは持ちこたえたようだ。
本誌の発行人は金子好雄。発行所住所は東京都千代田区神田神保町一ノ一四。「編輯後記」にいわく

《エロテイシズムと云つてもピンからキリまであるが、本誌は常に高尚なエロテイシズムを保つてゆきたいと考えてゐる。》《小説家が、詩人が、画家が、医学者が、そしてまた、教育者が、評論家が、それぞれの立場から性の開放を叫ぶ本誌こそ、将に本邦雑誌界の異色である。》(能瀬皎一郎)

《坂口安吾の言葉を借りる訳ではないが、人間よ堕ちよ、読書子よ堕ちてゆけと叫んで止まない。男よ、女よ、堕ちてゆけ、其処に天国へ通ずる最も手近な道がある。
 絵空事ではなく、泥田の中に、「性文化」の中に、真珠を探した事がありますか……冗談じやあ無い、一体君達の目は何処に着いて居るんです。
 こう言ひ乍らも私は、貴君方の前に一つのものを示さうとして居る。》(岩波信三)

金子および能瀬については不明。岩波信三は『性知識』(風俗社)、そして『推理界』(浪速書房、一九六七年七月創刊〜七〇年七月、三十八冊)の最初の編集名義人になっている。

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「高尚なエロテイシズム」という言葉通り、表紙裏には堀口大學の詩「風景」が刷られている。挿絵は「KN」のサインから西研太郎と思われる。参考までに全文引用してみる。

 ああ 女体の曲線は
 うねり 波うち またよれる
 ああ 美しい やはらかい
 牛乳の海に浮いた
 日あたりのいい三角小島
 褐色の羊歯(しだ)がしげつて
 やさしい曲線がふつくらと三つに流れ
 島のなかほど おお 美学の中心
 こんもりした谷間(たにあひ)の木影に
 島番の一つ家(や)の尖つた屋根が見えかくれ
 桃色の尖つた屋根が ああ 見えかくれ


ノーコメントということで。目次もまた参考までに。深尾須磨子、柴田錬三郎、美川きよ……。画家では岡田謙三や中尾進の名前が見える。

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岡田謙三はさすがと思わせる挿絵である。野見山暁治みたい……。裏表紙はヘイゼル・ブルックス。一九二四年南アフリカ、ケープ・タウン生まれの女優。一九四七年の「Body and Soul」が代表作。

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畝傍書房で検索していると式場隆三郎『夜の向日葵(テオの手紙)』(一九四二年一一月二〇日)を発行していることが分った。それなら去年買ったまま積んどく状態である。書影のみ掲げておく。発行者は吉村清、発行所住所は東京市麹町区九段一丁目十六番地となっている。

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by sumus2013 | 2015-03-04 20:30 | 古書日録 | Comments(0)
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