林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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ブルトン集成内容見本

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「アンドレ・ブルトン集成」内容見本(人文書院、一九七四年七月一日)。これら二枚の写真は連続している(大きすぎてスキャナーに入らなかったのです)。アスタルテ書房にて今年の初買い。調べてみると集成六冊揃いはそれなりの値段で売られている。バラも含め出品数も多い。かえって内容見本の方が珍しいかも(?)。監修者瀧口修造の文章より。

《「眼は未開の状態で存在する」というブルトンの寸言にひとたび衝撃をうけたものは、何を求めて旅立つことになるのだろう。すくなくとも私にとっては、たとえよろめきながらも、限りなく永続するほかない道標である。》

《ブルトンを読むこと、それは不安な魅惑にみちた旅立ちでなければならない。》

ブルトンの詩の一冊を引用しよう。「どんな用意が QUELS APPRÊTS」より。


Les flammes noires luttent dans la grille avec des langues d'herbe
Un galop lointain
C'est la charge souterraine sonnée dans le bois de violette et dans le buis
Toute la chambre se renverse
Le splendide alignement des mesures d'étain s'épuise en une seul qui par surcroît est le vin gris
La cuisse toujours trop dépêchée sur le tableau de craie dans la tourmente de jour

黒い炎が火床で草の言語と交戦する
遠方の馬の疾走
それはスミレとツゲの林に鳴りひびく地下をわたる襲撃の合図だ
部屋全体が逆立ちし
スズの量器(はかり)の見事な列は
チョークの絵の上で白昼の暴動へと不断に性急にかりたてられる腿
おまけに淡紅色のブドー酒でもある唯一の量器(はかり)のなかで 消尽される


以上、翻訳の方は集成を架蔵しないので『アンドレ・ブルトン』(思潮社、一九六九年、稲田三吉・笹本孝訳)から。原文は『ブルトン詩集』(ガリマール、一九四八年)による。引いてはみたものの正直ちょっと問題のある訳だ。ズバリこれはチェスがテーマであろう。それを踏まえておかないと訳語が的外れになってしまう。例えば「火床」、原文はグリーユ。たしかにグリルと言えば日本語でも焼き肉グリルだろう、しかしここではチェス盤の碁盤縞(格子)を意味すると思われる。また「ツゲ buis」はチェス駒の材料(将棋駒も高級なものは黄楊材です)。そして「チョークの絵の上で」は明らかな勘違い。直訳としては間違いとは言えないが、白亜の板ようするに大理石(?)のチェス盤ではないだろうか。その他の語もチェスの愉しみと関連させれば内容としてはずっと理解しやすい。シュルレアリストはチェス好きだった。デュシャンのチェスについてはかつて触れたことがある。

ところでアスタルテさん、二月からまた入院されるとのこと。今月一杯は営業。退院は経過次第で未定。


所用により、三、四日、ブログを休みます。



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by sumus2013 | 2015-01-17 21:00 | 古書日録 | Comments(0)
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