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林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


NRF装幀

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新潮文庫がNRFの装幀にヒントを得ているとコメント欄に書いて、あれ? 実際どうだったかなと心配になって貧しい文庫棚を探してみた。古い新潮文庫がほとんどない。かろうじて見つけたのがこちら『林芙美子傑作集』(新潮文庫、一九五二年三月三一日五刷、初版は一九五一年)。戦後は昭和二十二年七月発行の川端康成『雪国』が最初の作品だから五年も後の本だ。たしか以前持っていた戦後直ぐに出た版は紙質がもっと悪かったような気がする。デザインは山名文夫と思うが、NRFに似ていながら、より優美な雰囲気で仕上げている。

折戸彫夫の詩集はこんな感じ。

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『虚無と白鳥』ウルトラ編集所、一九二八年


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『化粧室と潜航艇』ウルトラ編集所、一九二九年

黒の囲みケイが効いている。これがNRFとの類似を強めているようだ。新潮文庫は囲みケイをすべて赤茶にしたことで印象がかなり穏やかになった。



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今日届いた『さんちか古書大即売会』(二〇一五年一月二二日〜二七日)の目録に今話題沸騰の『シャーリー・エブド』とその前身『アラキリ・エブド(レブド・アラキリ)』がどっさり百冊出品されていてビックリ(口笛文庫)。あまりにタイムリーではないか。当ブログでも『バター皿』というそれらの元祖と言うべき雑誌を紹介したばかりではあるが…これには驚いた。

アラキリ(ハラキリ)

by sumus2013 | 2015-01-09 20:51 | 古書日録 | Comments(0)
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