林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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其中堂発売書目

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ひょっとして一年振り?(百窓市の帰途立ち寄ったのが昨年の十一月)の街の草さん。今、ちょっと探し物をしているため、主にその目線で本棚をくまなく捜索した。と言っても本棚の前には堆く本が積み上げられているので、すべてを見るためには丸一日はかかりそうだ。それは断念。探求書以外にも欲しい本がいっぱいで困った。ガマンです。月の輪書林目録についてあれこれ。結論は「凄すぎるよね」。

探求書数冊を含めごく安いものばかり買い込んだが、そのなかに貴重な一冊が紛れ込んでいた。珍しくもない詩集で、こちらは何気なく拾ったつもりだったが、街の草主人がレジで「これはねえ……さんの蔵書だったんよ」と言い出すではないか。その証拠に「ほら」葉書が挟んである。書き入れも。少し前に亡くなった方だが、ということは蔵書が市場に出たということである。

それはおまけの福がついたようなもの。小生がこれはいいものを買わせてもらったと思ったのはこちら。『其中堂発売書目』(明治三十七年一月一日、編集兼発行者=名古屋市門前町十七番戸 三浦兼助)。京都の其中堂さんは以前紹介したことがある。

其中堂

其中堂は毎年正月に分厚い目録を発行したということだが、こちらもたしかに正月発行だ。出版部門と古書部門を備えていた。この当時は『縮刷大般若経』を刊行中。

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巻頭に主人の肖像、店頭風景などの写真、その裏面に名古屋の地図が刷り込まれている。赤印が店の位置(むろんこれは小生が付けたもの。オリジナルは黒丸です)。

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これらの告知を読むにつけ三浦兼助さん、なかなかの御仁だなあと感服せざるを得ない。「廃物利用(古本ニ就テ)」という買取りの効用を数え上げた文章も面白いが、実際の買取について具体的に書いてある部分を少し引用してみよう。

《御払物 横文字と小説物を除くの外は、どんな品でも、本でさえ有らば非常高価に、買入るる、沢山有る程なをよく買ふ●払物は古物条例に依るは勿論なれども、都(すべ)て世間へは内々に取り扱ふをよしとす、売買(ばいかい)は金額の多少に拘らず、取引ば現金取引とす●市内は御一報次第出張して買受る●遠隔の地は詳細なる目録送付にならば、一々に評価して回答すべし二十里以内にして、見込金高三十円以上有る時は出張す●金高の見込たゝざる時は、冊数か、目方か、何(いづ)れなりとも、大略を報知あるべし●旅費は売買の出来ざる時に限り、実費の半額を請求すべし●御払物非常に多く、見込金高百円以上なる時は、自費を以て出張す●東京へは年内二度、京都へは六度、定期往復すれば、其最寄の方へは、其便を以て推参すべし●他の払物の御周旋施被下候方へは、応分の謝義をなすべし●古本に就ての照会は郵税封入か、又は往復葉書に限る。

なお「古本」にはおおよそ「コホン」とルビが振られている。「フルホン」は一箇所だけ。コホンヤ(古本屋)とも。書籍は「シヨセキ」。



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by sumus2013 | 2014-11-29 20:53 | 古書日録 | Comments(0)
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