林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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追悼松本八郎

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紹介するのが遅くなったが、先頃矢部登さんより『追悼松本八郎』(矢部登、二〇一四年霜月)が届いた。中尾務「さいなら」、矢部登「松本さんの顎鬚」、サンパン総目次1983-2008(附)EDI本書目、に加えて松本さんの文章リストも掲載されている。目下のところ松本八郎のウィキはないようなので(はてなキーワードにはあがっている)矢部さんの掲載しておられる略歴を引き写しておく。武蔵美では産業デザイン学科卒。日本出版学会、日本印刷学会、日本図書設計家協会の会員だった。

《松本八郎(まつもと・はちろう)
 一九四二年、大阪に生まれる。武蔵野美術大学卒業後、誠文堂新光社、武蔵野美術大学、大日本印刷CDCなどをへて、一九七一年、エディトリアルデザイン研究所を設立。一九八三年に出版部門を開設し、読書マガジン「〓[舟山]板(サンパン)」を編集発行する。二〇〇〇年、出版部門をEDI(イー・ディー・アイ)とし、EDI叢書、EDIアルヒーフなどのシリーズや単行本を発行。多摩美術大学の教員を務める。二〇一四年九月十九日逝去。
 著書に『カラー製版指定ルールブック』(印刷学会出版部・一九八四)、『エディトリアルデザイン事始』(朗文堂・一九八九)、『加能作次郎三冊の遺著』(スムース文庫・二〇〇五)など。
 『エディトリアルデザイン事始』には、造本装幀・須川誠一、須川製本所制作による上製特装本、函入り、荒田秀也画の蔵書票付、限定三十部、記番、夫婦函おさめがある。

矢部さんの随筆の冒頭に松本さんの一面がみごとに描きだされている。権之助坂上の古本屋は弘南堂書店。

《松本さんは速足であるく。
 面影橋の事務所をでてのかえり道、駅前の喫茶店にいきましょう、と。
 その足のはやいこと。ついてゆくのがやっと。わたしはのんびりだから。
 秋のある日、電話があって、目黒の美術館でルリユールの展覧会をやっているからと、ご一緒したときも、待合わせた目黒駅から小走りになる。くだり坂だからよけいはやい。かえりに、権之助坂上の古本屋にはいると、五木寛之さんがいた。むろんこちらを知るよしもない。ちょうどそのとき、雷鳴が轟き、大粒の雨がふりだした。ふたりして駆足で駅にむかったのをおぼえている。
 松本さんは仕事もはやく、気がはやい。けれども、せっかちではなく、じっくりみすえていたように思う。本も人も。》


矢部さんのリストにもれていて、小生の手許にある資料を二点掲げておく。ひとつは上の写真中央の大判の刷り物『「純粋造本」研究会(仮称)』ニューズ・レター。001〜004が一枚の紙の裏表に刷られている。これは多分小生が松本さんと連絡を取り始めた最初の頃に頂戴したものだと思う。同封されていた手紙をスキャンしておいた。読めると思うが、先ずEDIアルヒーフの一冊を注文した、その後、当時小生が編集していた同人誌『ARE』を送った、その返答に違いない。


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もう一点は『文字百景』(朗文堂)。033、039、041(一九九六〜九七)に「いま再び「理想の書物」を求めて」というウィリム・モリスの遺跡を訪ねた紀行文を寄稿している。今、この現物を見て思い出した。松本さんが送ってくれたこの冊子の紙(ケナフ一〇〇グリーンエイド)が気に入って『ARE』の後で始めた雑誌『sumus』の本文紙として使おうと決めたのだった。

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十月に帰郷したとき、松本八郎さんの書簡類や出版物を目についただけひとまとめにして京都へ運んだ。筆まめな松本さんだからけっこうな量になった。葉書などを取り出してはみたものの、松本さんの独特な口調や息づかいが思い出されて通読することができなかった。少しずつ読み解いていければ…とは思っているのだが。

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by sumus2013 | 2014-11-26 21:03 | おすすめ本棚 | Comments(0)
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