林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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バルチュスの視線

f0307792_19202129.jpg


バルチュスの「コメルス・サンタンドレ小路」を昨年の七月に取り上げてそのモチーフとなっているであろう街景を数枚の写真で紹介した。

コメルス・サンタンドレ小路
http://sumus.exblog.jp/20688139/

ところが先日、この記事を読んでくださった方がパリでクール・デュ・コメルス・サンタンドレ(Cour du Commerce-Saint-André)を歩かれた。そのときにまさにバルチュスが描いた街景を発見されたのだ。以下のようなメールを頂戴した(写真も添付されていた)。

出かけるまえに、昨年7月5日の貴ブログ《daily sumus》の「コメルス・サンタンドレ小路」を 読ませていただいていましたので、“Cour du Commerce-Saint-Andre”の入口はすぐに見つかりました。「なるほど、ここがあのバルテュスの絵の舞台なのか」とつぶやきながら、写真を数枚撮りました。

そして、この細い「中庭」をサン・ジェルマン大通り側の出口へ向かって歩きはじめました。数分後、出口のほんの少し手前のところでT字路に出くわしたのです。

このT字路を右へ曲がるとサン・ジェルマン大通りと交わる通りへ出るものと思い、曲がってみたのです。曲がって数メートル進んで振り返ってみたところ、そこはなんとあのバルテュスの絵とソックリだったのです。(添付-1)のGoogle地図に示した三角マークの方向から撮った写真が(添付-2)です。

ここは手前の通りにも屋根はありませんし、バルテュスの絵(添付-3)と見較べてみますと、右側の建物がカフェになりテラス席が道路に張り出していること、左側のレストランの吊り看板、街燈などが加わっていることなどを除けば、バルテュスが描いた当時とほとんど変わっていないことがわかります。


添付1
f0307792_19212319.jpg


添付2
f0307792_19212156.jpg

いや、これは知らなかった。昨年紹介したのは、この写真では突き当たりの左右に通っている路である。小生もパリ滞在中には何度も歩いたのだが、こちら側(正面から奥へ向かう)抜け道のような通路は通った記憶がない。少し古い地図(刊行年不詳ながら五〇年代か)を見ると、左右の通りがパッサージュ・コメルス・サンタンドレとなっている。ということは言うまでもなく絵の方も正面に向かって左右に通っている路がコメルス・サンタンドレ小路である。絵柄からしてなんとなく手前から奥へ通じている路かなと思っていたため(以前のブログにもそう書いているが)、ぴったりくる街景に出会わなかったのだ。思い込みにすぎなかった。お教えくださった方に深謝したい。もし再びパリを訪れる機会が与えられれば是非ともこの路上に立ってみたいと思っている。

それにしてもバルチュスは細部までほぼ正確に建物を描写していることが分る。また改めてパリの街の姿が大きく変っていない(意識して、努力して変えていない)ことにも敬意を表したくなる。京都ももっと早くから景観保存に取り組んでおけば……。




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by sumus2013 | 2014-11-22 19:46 | 雲遅空想美術館 | Comments(2)
Commented by daikatoti at 2014-11-25 18:55
あっ、これはすごいや。
この絵、実物30年ほど前に京都に来た時に見ましたが、すごいお大きな絵でしたね。
カフェの出っ張りがなかったらほんと、ほとんど変わっていませんね。
Commented by sumus2013 at 2014-11-25 19:36
そうでしょ! ちょっとびっくりしました。よくぞ見付けられたものと。
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