林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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弘道軒清朝体活字の世界

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http://www.joshibi.net/museum/nike/ex/index.html

女子美術大学で開催されている「女子美術大学所蔵 弘道軒清朝体活字の世界」展とそのシンポジウムに参加された方より配布資料を頂戴したので紹介しておきたい。株式会社イワタ活字の活版部門廃業時に女子美が購入した資料を中心とするものだそうだ。

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そもそも弘道軒清朝体活字とは何なのか?

《「弘道軒清朝体」は明治初年東京赤坂区長であった神崎正諠の着想で、文字は書家小室樵山、父型は小山田宗則が鋼鉄に直接彫ったものであると記録には残されています》(和文フォント大図鑑

明治八年に弘道軒が清朝体の活字見本を広告、九年に定価を広告。十四年に『東京日日新聞』が本文に弘道軒清朝体を採用。十六年、築地活版製造所が小室樵山の版下による楷書活字の発売を広告。『東京日日新聞』は弘道軒と築地とを併用したという。

弘道軒清朝体で組んだ『東京日日新聞』(明治20年1月6日第4544号、部分)
http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/pro/typography/05typo/05zu16.html

下は明治十三年十一月二十八日付『朝野新聞』に掲載された弘道軒の広告。第五号〜第七号までの楷書(清朝体)の見本と値段が明示されている。住所は京橋区南鍋町二丁目壹番地。現在の銀座六丁目あたりになる。『東京日日新聞』も『朝野新聞』も銀座にあった。時事新報社が来たのが明治十九年。銀座はジャーナリズムの街だったのである。南鍋町と言えば、ずっと後年のことだが、カフェーパウリスタが二丁目十三番地にできる。

『パンとペン』
http://sumus.exblog.jp/14265382/

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弘道軒清朝活字に見覚えがあった。何か持っていたはずと思って探し始めたのはいいが、まだ個展から戻って来た荷物が整理できていない状態ではとうてい探し出せないな……とあきらめ気味に和本の柱を崩していたら、その底の方からこんな一冊が現れた。

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塩谷温『改定漢文新編 巻三』(弘道館、一九二六年二月一三日訂正第四版、初版は一九二一年一〇月一八日)。これは漢文教科書なので本文はすべて漢字とカタカナのみ。

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弘道館と弘道軒、名前は似ているが直接の関係はないだろう。弘道館は積善館などに勤めた奈良出身の辻本卯蔵が明治三十八年に東京(神田区錦町一丁目)で創業した出版社。教科書や参考書が中心だったようだ。

このちょっと骨のある書体が気に入って装幀の題字に使ったのが福島清『男達の神話』(みずのわ出版、二〇〇六年)。『改定漢文新編』から文字を拾ってスキャンした。なかなかいい感じに仕上がった。ただし、こういう見出しはいいが、本文に使うのは案外難しいかもしれない。金属活字の鋭さが木版の漢字よりもトゲトゲしく目に映る。使える場面は限られて来るように思う。

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by sumus2013 | 2014-10-02 20:14 | もよおしいろいろ | Comments(2)
Commented by yf at 2014-10-03 10:10 x
 小生の勤務していた零細な印刷店では、活字メーカーもその時の都合次第、記憶だけでも「岩橋栄進堂」「モトヤ」「大阪活字」「日本活字」とあり「印面バラバラ」そういう店であれば客も「問わず」でしたが、後年、伊藤康雄の命で「湯川さん」の追悼特装本を制作「記番」のため活字を求めに、大阪アメリカ公使館近くの「日本活字」行きましたが移転、(湯川書房事務所にごく近い)訪ねた場所は安治川畔の寂しい場所、しかも、注文してから「鋳造」と在庫もない事、活字文化は完全に「写植→ワープロ」に駆逐され、今や、活字印刷は一部篤志家にすがっているように見えます。。
Commented by sumus2013 at 2014-10-03 11:16
活字どうこうでなく、印刷そのものが消えようとしているのかもしれませんね。消え行くものは何でも美しく見えます。
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