林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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阿羅野

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『俳諧七部集 阿羅野附員外 七』(筒井庄兵衛+中川藤四郎+野田治兵衛、寛政七年春三月=一七九一年再刻)。芭蕉展を見たので何か芭蕉にまつわるものはないかと探し出してみた。『俳諧七部集』は享保十七年(一七三二)頃に佐久間柳居による編で成立。安永三年(一七七四)に子周編の小本二冊本が刊行されて以後流布するに到ったという。

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内容は活字本でも容易に読めるが簡単に説明しておくと、貞享五年(元禄元年=一六八八)九月半ば深川芭蕉庵にて興行された連句「雁がねの巻」(本書には「深川の夜」の題がある)すなわち芭蕉と越人の対吟、その他が収められている。ここで芭蕉に対した越人とはこういう人物である。安東次男『風狂始末』(ちくま学芸文庫、二〇〇五年)による。

《越智氏、通称十蔵、槿花翁・負山子とも号す。明暦二年(一六五六)北越の生れ、流浪して名古屋に到り、野水、杜国、重五らの庇護を受けて染物屋を業とした。延宝・天和の交か。俳諧は荷兮に学び、入集は『春の日』(荷兮編、貞享三年刊、七部集の第二集)の十句が初見。貞享元年『冬の日』興行のとき名古屋連衆に付して直門に移ったと思われるが、芭蕉に親炙したのは貞享四年十一月、杜国の謫居を慰めるべく、鳴海から三河伊良胡崎に案内して以来のことである。

安東によれば越人は『阿羅野』のホープだった。実際、芭蕉と見事な掛け合いをしていて驚かされる。まあ、それはどうでもよろしい。興味を惹かれるのはこの蔵書印である。

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「巨鳥房」……巨鳥は鳳だろうが、検索してみると印田巨鳥(いんだきょちょう)という歌人が三重県にいたことが分った。明治二十七年生、昭和五十四年歿。大正八年、橋田東聲の覇王樹社に入社。昭和十一年に歌誌『志支浪』を、昭和三十九年に『覇王樹三重』を創刊。歌集に『壱師』(覇王樹社、一九七六年)など。名古屋の越人、三重の巨鳥ときて、そして奥付を見るとこんな書き入れがある。

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大石村/兵右衛門主。巨鳥から考えてこの大石村は三重県飯南郡(現松阪市)の中部、櫛田川の中流左岸にあたる地域かとも思う。むろん確証はない。ちなみにこの一書はネットで東京大森の某店から購入したもの。




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by sumus2013 | 2014-09-29 20:58 | 古書日録 | Comments(0)
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