林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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昨日も今日も古本さんぽ ありの文庫

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『日本古書通信』一〇二二号(日本古書通信社、二〇一四年九月一五日)、岡崎氏の連載「昨日も今日も古本さんぽ」第四十七回は「京都「ありの文庫」天国への階段はくたびれた」と題して先月十一日に小生が案内した「ありの文庫」について軽妙に書かれている。

《息切れしてたどりついた一室はこじんまりした白壁の空間で、本の量はそれほど多くはないが、よく選ばれた品揃えであるのはすぐわかる。ガロ系のマンガがあったり、現代詩の詩集もあったりで、なんだか同年輩の人の店のようだが、きりもりするのは若者の男性。友人の女性と五年前に始めたという。ちょうど「善行堂」「はんのき」「カライモブックス」が同じ時期のオープン。申し合わせたわけではないだろうに、おもしろい現象だ。》

地図の上部に描かれている二人は小生とありの文庫氏なり。

***

同じく連載の出久根達郎「本卦還りの本と卦」(90)は「牧羊犬」と題して村岡花子の話題。『赤毛のアン』のタイトルについて。原題はご存知の通り「Anne of Green Gables」。これは「緑の切妻屋根」という意味だが、要するにアンを養女に迎えるカスバート家の屋号である。

《村岡は、「窓に倚る少女」、あるいは「夢みる少女」などを考えていた。村岡の原稿を本にしてくれた三笠書房の社長が、「赤毛のアン」はどうだろう? と言ってきた。村岡は、「ゼッタイいやです」と即座に断った。
 そのいきさつを大学生の娘みどりに語ると、「赤毛のアンがいい。『窓に倚る少女』なんておかしい」と言った。そこで村岡は三笠書房主に謝まり、『赤毛のアン』に決定したという。

出久根氏は三笠書房主としか書いていないが、これは竹内道之助だろう。竹内については以前に触れたことがある。自らも翻訳を手がけていたこともあり、タイトルの命名にはこだわっていたようだ。

竹内道之助
http://sumus.exblog.jp/6521068

それにしてもオリジナル・タイトルでは「緑…」なのに邦訳では「赤…」になってしまう。これこそ、ある意味、翻訳の醍醐味か? 

ところで出久根氏は村岡以後の翻訳者が同じ『赤毛のアン』というタイトルを踏襲していることについて《商標権はあるが、書名権は無い》と書いておられる。そうだろうか。かつて『人間失格』を野島伸司が使ったときにクレームがついて『人間・失格』となったという前例がある。これを書名権が認められた例だと考えてもいいような気がする

『人間失格』(1994年、TBS系)は太宰治の『人間失格』と完全に一致していたため、放送開始前に太宰家の遺族から苦情申し入れがあり、結果、中黒を挿入し一文追加した『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』と改題された(『たとえばぼくが死んだら』は森田童子の曲名)》(ウィキ)

竹内のところで引用した『風と共に去りぬ』の例でも分るように、戦前においても既存の訳書がある場合にはそれと全く同じタイトルではマズいと翻訳者たちも考えていた。『赤毛のアン』の場合も訳者および出版社から許諾を得たと考えるのが自然ではないだろうか。

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by sumus2013 | 2014-09-24 16:41 | 古書日録 | Comments(2)
Commented by nabetsuma at 2014-09-26 08:08
タイムリー!
「赤毛のアン」の名付けエピソード、
本日放映でちょうどやってましたぞな〜
Commented by sumus2013 at 2014-09-26 11:27
「赤毛のアン」というタイトルは若い編集者が提案したことになっていましたね。
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