人気ブログランキング | 話題のタグを見る

林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


動物標本社 

動物標本社 _f0307792_17075898.jpg

『えむえむ』第八号(熊田司、二〇一四年九月三〇日)届く。小特集=見世/店/boutique。他にシャルル・クロスの翻訳、「一九六六年前後 神戸/三宮」、旧詩稿三篇、草間彌生「レモンスカッシュ」。旧詩稿三篇における自分自身という無名詩人の発見は《呆れ果てる所業と思わぬでもありませんが》と弁解する必要のないレベルだろう。

見世特集では出版書肆の店頭風景も多く、非常に珍しく有り難い図版ばかり。だが、いちばん気になったのはこの神田五軒町一番地にあった「動物標本社」。五軒町というのは現在の外神田六丁目になるようだ。そう、谷中安規の版画に登場する剥製店が連想されたというわけ。

谷中安規の夢

動物標本社は学校向けの標本を主に製作していたらしく、現在も各地の高等学校などに動物標本社製の標本が残っている。

山階鳥類研究所が全国の高等学校に教材用標本の有無をアンケート調査

栃高博物館 101 ライチョウ

上野には今でも標本店があることは以前も触れたが、それは

上野科学社

上野剥製所

剥製の料金表が後者のサイトに出ていて興味をそそられた。短毛の中型犬が四十万円だそうだ。なるほどねえ。



by sumus2013 | 2014-09-22 17:26 | おすすめ本棚 | Comments(0)
<< ユニテ最終日 ユニテ11日目 >>