林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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菩提樹の花降る街

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ユニテでの個展にちなんでA3二つ折りのパンフレット「菩提樹の花降る街」を作った。ブログにも書いたパリでの古本探検を少しばかり詳しく書き直したもの(未公開エピソードもあります)。会場で販売する予定。

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冒頭だけ引用しておく。


菩提樹の花降る街

  On n'est pas sérieux, quand on a dix-sept ans.
  - Un beau soir, foin des bocks et de la limonade,
  Des cafés tapageurs aux lustres éclatants !
  - On va sous les tilleuls verts de la promenade.

  Les tilleuls sentent bon dans les bons soirs de juin !
  L'air est parfois si doux, qu'on ferme la paupière ;
  Le vent chargé de bruits - la ville n'est pas loin -
  A des parfums de vigne et des parfums de bière....

 十七歳にもなれば、真面目なんかじゃいられない……と始まるにもかかわらず、十六歳のときに書かれたというランボーの詩「小説」。その書き出しである。気持ちのいい夕暮れ時、人々は散歩道の菩提樹(ティユル)の下を歩く。独特な香気が鼻を打つ。繁華街はそう遠くない。風が騒音を運んでくる、緑の葡萄畑やビールの香りを乗せて。
 ランボーは《Les tilleuls sentent bon dans les bons soirs de juin !》と書いている。これをまさに六月のパリで体験した。パリ市内のちょっとした公園や広場には巨大な菩提樹が植えられている。六月から七月にかけて小さな黄色い花を無数に咲かせる。そのとき何とも言えない芳香(異臭ともとれる)を放つのである。あるとき路傍で「おや? これは」と思って辺りを見回して気付いた、菩提樹の下にいたことを。
 菩提樹の黄色い花は絶え間なく降りしきる。モンパルナス墓地に眠るトリスタン・ツァラの墓石は地面に低く平たく置かれた正方形の石である。そこにツァラの名前が彫り刻まれているわけだが、そのさして大きくない文字のひとつひとつを黄色い花がかたどっているのだ。風に吹かれた落花が薄いくぼみに溜まっているのである。桜の花びらよりもずっと小さく、道路のアスファルトのひび割れやマンホールの模様をことごとく黄色く染めている。



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by sumus2013 | 2014-09-05 20:46 | 文筆=林哲夫 | Comments(2)
Commented by 牛津 at 2017-01-26 18:44 x
2月8日、パリのサザビーでランボーのオークションがあります。あるところにはあるものです。

The sale of books and manuscripts on 8 February at Sothebys, Paris, will open with an extremely fine selection of antique books on Medicine (including the last books from Jean Blondelet's library), Natural Science and Literature. The sale of three remarkable manuscripts in Rimbaud's hand will be a major event.
Plaisirs du jeune âge. Seven autograph manuscript drawings, 1865 (lot 86, estimate: €100,000-150,000).



This poem’s manuscript, one of considerable modernity and freedom, is the one Rimbaud copied for Paul Verlaine. We know another version, now in the Bibliothèque Nnationale de France, but Verlaine's version is the most accomplished and stands out for three reasons: it has no date, no title and no punctuation. The extremely modern poems of this period are among Rimbaud's last verses.
Receipt from Harar made out to Armand Savouré, on behalf of Menelik II, in June 1889 (lot 89, estimate: €30,000-40,000)


Commented by sumus2013 at 2017-01-26 20:29
いや、凄いです!
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