林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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平凡パンチ DELUXE

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『平凡パンチ DELUXE』第二巻第三号(平凡出版、一九六六年五月一五日、表紙=大橋歩)。下鴨にて。こういった青年雑誌にはけっこうな値段が付く時代になっているのだが、この一冊は穏やかなもので、つい手が出てしまった。

記事内容はかなりアメリカナイズされていて、先日の高度にアメリカナイズされたニッポン」という昭和五年の状況は戦争をまたぎ占領期を経たことで更にストレートにこだましているようだ。

カラーグラビアがアメリカン・フットボール、都下のヤマト基地内のヤマト・ハイスクールのレポート、シカゴ1920年代特集、モダン・フォークのスターたち、特別レポート「これがFBIだ!」など満載。他にはローマの蚤の市、フランスの未来派モノレール、パリのオートクチュール、イギリスの豪華客船キャンベラ、ドイツの郵便列車強盗事件などヨーロッパの記事も目白押し。

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大橋歩のカラー・イラストは「懸賞つき推理ショート・空白の色」の出題図ともなっている。

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カラーページで興味深いと思ったのはこちら「自分と語り合う部屋 立教大学一年 金沢陽一」。おそらく当時の大学生の部屋としてはひとつの理想が描かれているのではないだろうか。

《今の自分の生活についていえば なんといってもレジャーがその中心になる いきおいインテリアとしての飾りも レジャー用品がそのポイントだ カベに四つ(パイオニア)と下に二つ(ナショナル)のスピーカーを組みこんだステレオは 全部自分で製作したものでこれは自慢の一つである アンプは山水 プレーヤーのアームはグレースを使用した アンプ台はおやじの酒入れをもらったもので 戸の中にウイスキーが入っている 友人を多く招いてフォークを聞きダベるため椅子も少し多くおいてある テープレコーダーを集めるのも好きで 一番小さいテレコ(ドイツ・ミニフォン机の上にある)がお気に入りだが 値段の方も小ツブでもピリリとからく 14万円もした》

ケッ!

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モダン・フォークのスターたち」よりボブ・ディラン、なんともハンサムな青年だ。


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野坂昭如の自伝的小説「イッパツドン」第一回。これが翌年『オール讀物』に掲載された「火垂の墓」のベースになっているようだ。

《昭和二十二年十一月、ぼくは多摩少年院中野出張所にいた。
 十畳ばかりの板の間に、十六名の少年が収容され、朝六時から、夜八時の消灯までを、荷札の針金通しの作業をして過ごす。
 収容されている少年の、最年長者は十七歳の目黒のやくざ。年少者は横浜でかっぱらいをしたという十一歳の戦災孤児で、ぼくはこのとき十六歳、窃盗でここに入れられた。
「いっちょやるか」
 と、声には出さないが、ぼくがやくざの膝をたたくのが合図で、毎日、オイチョカブが開帳される。もちろん房内に花札があるわけではなく、ぼくの手製だ。》

なんとも快調な滑り出し。挿絵が和田誠。惜しむらくは、この悲惨な物語にその絵柄が似つかわしくない。

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『平凡パンチ』What's New York ?
http://sumus.exblog.jp/15474721/

『平凡パンチ』第五巻第十二号
http://sumus.exblog.jp/16202227/



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by sumus2013 | 2014-08-14 20:57 | 古書日録 | Comments(0)
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