林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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科学 KWAGAKU

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『科学』大正十四年十月号(成海堂=東京市本郷区駒込千駄木町五十番地、一九二五年一〇月一日)。表紙《科学の進歩 起重機の偉力(十数度刷TN式原色版)……嶺田弘筆》。嶺田弘は挿絵画家として活躍した人物で話題作だった広津和郎『女給』(一九三〇年)の挿絵も担当しているとのこと。

この号が第三巻第四号なので創刊は大正十二年だろう。『科学画報』(新光社、一九二三年四月創刊)の後追い雑誌ではないだろうか。編集兼発行者は原田繁一。『映画新研究十講と俳優名鑑』(朝日新聞社、一九二四年)や『日本映画俳優名鑑』(映画世界社)などの編者でもある。

成海堂の刊行物には当時の大衆作家で名のあった前田曙山の小説『肉の生贄』(一九二五年)や『科学大系 文明の知識』(藤沢衛彦編、一九二五年)があり、ポケット講談社(成海堂ポケット講談社)という名前で『東西映画今日のスター』原田繁一編、一九二九年)などを刊行している。

『科学画報』に比べるとレパートリーはほぼ同じなのだが記事の内容は一段落ちる感じか。面白いと思った写真を一枚拾っておく。

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《携帯用ラヂオ・セツト 上図は米国のマリオツトと云ふラヂオ技師が最近考案した携帯用で真空管四個付きの頗る鋭敏なセツトです。目方は全部で二十五ポンド位ですから、これを背にしてもそう大して重くもありません。》

二十五ポンドは十一キログラム以上になる……大して重いでしょう(!)

もうひとつ注目すべき記事は加藤信雄「空よりの脅威 戦慄すべき焼夷弾」である。欧州大戦のロンドン空襲と比較しつつ著者はこのように言い切る。

《恐らく我が国の都市にして東京は勿論、神戸、大阪、名古屋とも一つとして斯る爆撃に堪へ得らるゝは絶無であらう。空中より見れば可燃物の堆積に等しき我が都市ならば其の惨害は更に甚しく数回の爆撃のみにしても必ずや完全に灰燼とせられ過般の大震火災より以上の悲劇は此処彼処国内随所に起されたであらう。恐らく現在の我が国ほど空よりの脅威を感じつつある国家は世界中他にあるまい。

いかにして防空都市を作るかという六か条にわたる提案もなされているが、東京空襲の悲惨さを思えば、おそらくこの論文はほぼ無視されたも同然だったのであろう。



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『科学』大正十四年十一月号(成海堂一九二五年一一月一日)。表紙《危機一髪機関車の離れ業(十数度刷TN式原色版)……》。画家の名前が明記されていないが、絵柄からみても十月号と同じ嶺田弘だろう。

本誌からはこの一枚。

《『同じ波長で写真も演説も放送できる新伝播機』
実験室に於けるワシントンの有名なる無線発明家フランシス・ジエンキンス氏と彼の新発明にかゝる、単一なる波長で影像も音声も放送できる新伝播機である。大きな円盤レンズは写真を細かい帯状に薄く切るその帯が電気衝に変へられることは、ミクロフオーンに依つて音が電気衝激に変へられることゝ同じで、かくて像も音も単一の電波によつて運ばれる。

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この説明ではよく分らないけれど、これが発展するとテレヴィジョンになるのかな(?)。枠が木の板で作られているところが、アップルコンピュータの第一号機「Apple I」と似た雰囲気があって、好感をもった。

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by sumus2013 | 2014-08-01 20:55 | 古書日録 | Comments(0)
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