林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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科學文明の驚異

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『科学文明の驚異 科学画報四月臨時増刊』(科学画報社、一九三一年四月七日)。発行者は小川菊松(誠文堂新光社の創業者)、編輯者は仲摩照久。

仲摩は月刊雑誌『美人画報』や『飛行少年』の編集に携わった後、満州で新聞を発行していた立川軍平からの資本を得て、大正五年に新光社を設立している。そして同じく『世界少年』や『科学画報』を創刊し、単行本も三百冊余を刊行したとされる。そしてこれは何度も既述してきたが、高楠順次郎の『大正新修大蔵経』の大出版企画が関東大震災で烏有に帰してしまったこともあり、大正十五年に破綻する。その後を小川菊松が引き受け、新たな株式会社となった新光社は円本時代に入って、仲摩を編集局長的立場にして、『万有科学大系』『世界地理風俗大系』『日本地理風俗大系』などを刊行し、昭和十年に誠文堂と合併し、誠文堂新光社として新たに発足している。》(古本夜話171 大泉黒石『老子』、仲摩照久、新光社

多数の写真を大きく使って昭和初期ごろの科学文明というか機械文明がどれほどのものだったか一望できる構成になっており、今見ても十二分に楽しめる。海外の雑誌や書物から取ったと思われる写真がほとんだが、船舶に関する頁(例えば「造船と進水」など)は海国日本の力を示すものだろう。ざっと目次を拾っておく。

摩天閣/飛行機/航空船/ロケット/懸垂飛行鉄道/世界最大の汽船/風行船/海の深さを測る法/燈台/造船と進水/潜水作業/沈没船引揚作業/船渠/起重機/浚渫船/運河/珍しい橋梁/水底作業の新工法/石油の鑿井/溶鉱炉/世界最大の機関車/地下鉄道/エレベーター/エスカレーター/ケーブルカー/ドアー・エンヂン/列車の自動連結器/人造人間/大金庫/水力発電所/風変りの発電所/高電圧の不思議/ラヂオ/テレヴィジョン/写真電送/ネオン・サイン/自働電話交換/輪転機/発声映画(トーキー)/映画のトリック

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ツエツペリン型列車。時速100マイル(160km)

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ドイツ式装甲潜水機(上)とイギリスでの潜水作業

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《機械人間 中世紀の騎士を装ふたこの人造機械人間は英国のリチヤーズ氏の発明したものでエツク[ママ]と称せられ、両手を挙げて演説もする。

RURと胸に書かれているのでチャペックの戯曲「RUSSOM'S UNIVERSAL ROBOTS」に登場するロボットを再現したものと考えていいのだろう。本書の説明によればこのロボットの名前はエリック。ロンドンで大衆の前で演説をぶったそうである。

《ロンドンのリチャーズ氏は「R・U・R」と名のる白銀色のアルミニユムの鎧で身を固めた中世記の騎士風の人造人間を造つた。その手や足は大小多数し歯車と棹(ロツド)の作用で各関節が自由自在に動き、しかも巧妙な電話仕掛けで演説もやる。》

西村真琴の学天則(http://sumus.exblog.jp/6529139/)もこういった文脈で見ればごく自然なものだったのかもしれない。

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「R・U・R」とも本書とも関係はないが、たまたま見つけたので。Facebook に出ていた本八幡(千葉県市川市)の路地にあるというLUCKY ROBO(!)

記事のなかで遅れているなと思ったのはこちら「テレヴィジョン」。まだまったく理論だけで実用化にはほど遠い感じではないだろうか。「テレヴィジョンとは何か」だもの……

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最後に執筆者一覧を掲げておく。

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by sumus2013 | 2014-07-25 21:28 | 古書日録 | Comments(2)
Commented by みなみ at 2014-07-26 06:07 x
おはようございます。

「佐野昌一」はSF作家の海野十三ですね。
こちらも「梅雨明け十日」のたとえどおり、とんでもない暑さです。
Commented by sumus2013 at 2014-07-26 19:41
そうでした! この名前覚えていたはずなのですが。それにしてもほんとに酷い暑さですね。SF的ですらあります……
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