林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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「ほんの趣味」

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「ほんの趣味」八の三、しげを書店(岡山市高砂町)昭和十一年七月二十日、通巻三十七冊。ガリ版刷の古書目録である(寸法はタテ105×ヨコ155ミリ)。八冊ほどご恵投いただいたので有り難く頂戴した。そのうち六冊がこの「しげを書店」の古書目録。表紙多色刷、本文は単色。内容はだいたい趣味の本、文芸書が中心で郷土書も。なかなか上等な目録だ。値段は穏やか。一番高額なのが『吉田松陰全集』(岩波書店、十冊本)25円。単品では『歌舞伎隈取概観』(ぐろりあそさえて)9円50銭、『第四回宝船絵葉書集』(宝葉会)8円。現状と比較すると十冊本の松陰全集はかなり値崩れしている。歌舞伎はほぼ同じくらい。宝船絵葉書集は木版刷り絵葉書百二十二枚だから、もし今この本があったら、そうとう高額になるだろう。当時の8円は今のおそらく4万円くらい。メチャ安い。


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「ほんの趣味」、ともに八の四と表記されているが、上が昭和十一年十月二十五日発行で下は昭和十一年九月七日発行。岡山市高砂町三十一番地、趣味のふるほんや しげを書店。八の四の裏面はこういう図案、なかなかに凝っている。

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細長い方は夢二特集。

《"夢二遺作展"
が昨日今日会[ママ]催されて居ます。岡山人たる夢二を知らぬ人達でも夢二の画や本に一のみ力を感ぜされます。夢二式の女それは一時騒(やか)ましく言われさわがれたものでした。人々は彼を忘れはてゝゐた二年前不士見の正木博士の病院で死んでいつた。私は人間の変遷を今考へさせられて居ます。こうもはかないものかと。今輯へは特殊報告書と夢二展にちなんで夢二の著作と装訂本を蒐めて見ました。》

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夢二本も今からするとウソのように安いけれど、注目はやはりヨヘイ。五〇銭とは……。このなかでは『デモ画集』も高額になっている。佐藤三重三は数倍に。小杉未醒はほぼ同じレベル。



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八の五、昭和十一年十二月十五日発行。第四十冊。



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「本」とタイトルは変っているが、NO46だから「ほんの趣味」と連続していると思われる。昭和十三年八月十五日発行。花柳特集号。注目の一冊は平沢計七の遺稿集『一つの先駆』(玄文社、一九二四年)二円五〇銭。解説にいわく。

《本書は関東地方大震災の後を受けた騒擾混乱の中を、突如、亀戸署に検束され、戒厳令下に出動したる軍隊のため同志九名と共に、兵卒の銃剣に依つて刺殺された平沢計七の遺稿集である。序文は菊池寛、小伝は中西伊之助、玄文社発行。大辺[ママ]少ない本であります。極美。



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「ほんの趣味」に戻って四十九輯、昭和十四年三月二五日発行。

《二月二十日前住所より約南一丁へ転宅致しまして又々発行がおくれました。次号からは確実に発行して行き度いと存じて居ります。》

転居先は岡山市高砂町十二。高砂町は現在では岡山市北区中央町に編入されている。アイアイ傘の似顔絵が主人だろうか。こんな本屋が近くにあったらなあ…と思う。戦後も営業していたのかどうか、手持ちの資料では分らなかった。




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by sumus2013 | 2014-05-26 20:24 | 古書日録 | Comments(0)
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