林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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白鯨など

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佐々木幹郎氏が『清水昶詩集 暗視の中を疾走する朝』の栞で触れておられたので、これを取り出してみた。『白鯨 詩と思想』6(白鯨舎、一九七五年一一月二五日、装丁=三嶋典東)

《一九六九年に清水昶は第三詩集『少年』を出し、翌七〇年にわたしは最初の詩集『死者の棘』を出した。やがて清水昶と一緒に、六人のメンバーで同人誌「白鯨」(一九七二〜七五)を刊行した。わたしが詩人として出発し始めたこの時期のことをふり返ると、まさに「暗視の中を疾走」するような気分になる。

『白鯨』が何冊出たのか? 近代文学館には二〜六号まで揃っている、カナブンも六号まで三冊。この六号の後記(白鯨舎からのメモ)を読むと、大幅に刊行が遅れた弁解が連ねてあるから(執筆=佐々木)、そろそろ限界だったのかもしれない。この時点での同人は粕谷栄市、佐々木幹郎、正津勉、米村敏人、荒川洋治、清水昶、倉橋健一、倉田良成、鈴木麻理、藤井貞和、鈴村和成、田村雅之、村瀬学。

「白鯨通信」という雑報欄の鈴木麻理「骨相学騒動の経過」がバツグンに面白い。鈴木麻理は鈴木志郎康夫人。『現代詩手帖』五月号誌上で藤井貞和が鈴木志郎康の妻マリに対して面識もないにもかかわらず《骨相学的に平凡な女性で》云々と書いたのを読んで麻理本人が憤慨した。その二日後、お茶の水駅のホームを鈴木夫妻が歩いていると、藤井貞和に出くわした。

《「フジイサン!」 自分では、狂[ママ]悪な声を出したつもりだった。緑色のシャツは振り返った。「だれだかわかりますか?」しばらく双方沈黙。「あったことはないの」(クイズみたいだなー。)「あっ、ええ、ええ、わかります。あの……」 誰だかわかったらしいけど、名前は出てこないらしい。「マリです!」(これが正解!)「ええ、あの、スズキさん、スズキシロヤスさんの?」「そう、私、怒ってるの。あんなこと書かれて。」ここで、二、三度、藤井さんの頭を、軽くぶったような気がするのだが、ここらへんから、私のほうが、ドキドキしてきたので正しい会話の運びは覚えていないのだ。ちょっとばかり文句を言い、「もう、あんなふうに書いちゃいやよ!」とかなんとか言って、ポカともう一回ぶった。藤井さんは、「はい!」と言ったように思う。私は、なんとなく、すっきりしたような、しないような、ドキドキしているような、していないような、それもわからないくらい興奮した胸をおさえて、階段の上り口で待っていた志郎康さんのところへ、もどった。

なかなかです。対して藤井貞和の解説もこの後に掲載されている。

《駅のホームで衆目のなか、ポカポカと殴られた一瞬の悪夢のような時間ののち、気をとりもどしてすぐ八木忠栄さんに、スズキマリと名のる女性と対決、暴行を受けた旨一報を入れた。二日後、麻理氏の「文句の手紙」と、麻理氏の自画像が送られてきたのだが、それよりも対面のほうが早かったのだ。一晩寝込んだだけですぐ立直ったから、神経は太い部分があるのかもしれない。

こういうトラブルに関する記述は同人雑誌の醍醐味とも言える。詩や詩論より人間の方が面白い、ということだろうか。

鈴木志郎康作品『景色を過ぎて』
鈴木志郎康作品『極私的魚眼抜け』
鈴木志郎康作品上映会


***

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新潟の鈴木良一さんより頂戴している『野の草など』31号(書物屋=新潟市中央区本馬越1−16−12、二〇一四年五月一五日)。常山満遺稿集を紹介する記事が注意をひいた。

《同人の寺井青が、常山満(一九四七〜二〇一二)の遺稿集『新潟魚沼の抒情詩人 常山満詩集』を編集発行した。費用を含めすべて寺井青の責任での編集発行である。その功を大とする。相談を受けて幾つかのアドバイスをさせてもらったが、寺井青の常山満への哀悼の意と詩誌「ジュラ」への思いを存分にまとめた一冊となったと喜んでいる。》(編集後記 鈴木良一)

詩人・常山満と詩誌「ジュラ」(一)。抒情を、詩を。
http://kokoroutakokoroehon.tamaliver.jp/e385520.html







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by sumus2013 | 2014-05-25 17:35 | 古書日録 | Comments(0)
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