林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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開化小野がばかむらうそじづくし

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鴻田真太郎編輯『開化小野がばかむらうそじづくし』(大橋堂、刊行年不詳、明治初期)、さてこれもまた面白本の一冊。元本は式亭三馬『道化節用小野がばかむらうそじづくし』。しゃれのめして組み合わせた漢字すなわち嘘字(ウソが言偏になってます)を中心に文字にからむおもしろおかしい話を集めた滑稽本。オリジナルは下記サイトで(洒落指南所』でタジャレ将棋図は江戸時代にもあっただろうと推測したが、やはりこの式亭三馬の本に出ていた)。

式亭三馬『小野[バカムラ][ウソ]字尽』上総屋忠助、文化3(1806)
http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/he13/he13_00983/index.html

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《開化の化ハばけると読むなり 人に化るにはよくよく心得べし 片(ヘン)ハ人と云字 つくりハヒ(さじ)と云字也 此人ヒ(このひとさじ)にて世の中へすへひ出さるれバ仕合よし すへられねばたちまち片仮名のヒの字イの字になる也 貧乏を一生かたに荷(にな)ひピイピイ風車も売(うれ)ぬ身となる御用心御用心
   小野ばかむらの
        歌に
能化(よくばけ)よ化そこのふて狐にも 
おとる尻尾を出さぬ用心》

序文の下の図。化(ばける/くわ)を中心にして「氏族の娘娼妓に」「芸妓華族の奥様に」「ブリキの盥(たらい)銅(あかがね)に」「生て居る女地獄に」「於三殿権妻(おさんどんごんさい)に」「濃花(こいはな)の裏地紫に」「奥州者の爺蜘(おやぐも)に」という警句が取り巻いている。地獄は私娼のこと。権妻はめかけ。濃花は……濃紺の裏地が紫になるということは粗悪な染料か。奥州者の……はよくわからないが、あまりいいことではなさそうだ。なかなか社会派の化け演説ではないか。以下いちいち解読していてはキリがない。数頁だけ引用しておくのでご自分で楽しんでいただきたい。


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上段の「あめりか」が意味深長。

《飴[さかさまの借=りか]
○いままでハ飴をくわせて居たがこちらもたしなくなつたから借になつたとうその親玉親玉》

日米関係ということだろうが、この時代からこういう関係だったようだ。鴻田真太郎は新太郎、新田郎、雨水とも名乗り『うそ字尽し』の他に次のような著書がある。

小学開化要文
鴻田真太郎 編 大橋堂 1879

小学開化女用文
耕田雨水 (鴻田新太郎) 編 大橋堂 1878

徳川略伝記 1-5
鴻田真太良 編、静斎芳村 画 大橋堂 1878

◆◆[言偏に「虚」]字盡. 開化大日本國盡 : 名頭盡 : 世界圀盡
鴻田真太郎輯書、鴻田真太郎[製作者不明]




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by sumus2013 | 2014-05-22 22:09 | 古書日録 | Comments(0)
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