林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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白茅4

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『白茅』第四号(白茅俳句会、二〇一四年四月三〇日、表紙装画=蓮池もも)。京都の宇治市にお住まいの中田剛さんが代表を務める俳句結社の雑誌である。発行所は新潟市。絵屋の大倉宏さんより頂戴した。大倉さんが創刊号より「絵のなかの自然」という連載をもっておられる。この第四号で拙作「雲」を取り上げてくださった。

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大倉さんはこう書いておられる。

《十数年前に訪ねた京都の林哲夫の家は古い木造屋で、急な階段を上ったところが仕事場だった。招じ入れられた部屋の襖に、十号ほどの雲の絵があって、たちまち引きつけられた。見知らぬ雲のようでもあり、よく知っている雲のようでもあった。林さんの新潟での最初の個展は、古本の絵が中心で、あとは玩具などを描いた静物だったから、雲の絵とは思いがけなかった。私が興奮していると、未完成なのだが、どう手を入れていいか分らず、仕事場に掛けて眺めているのだということだった。》

正確には十号ではなく十五号である。大倉さんが来宅したときのことはよく覚えている。まだ上桂に住んでいた。昭和の初め頃に建てられたという京町家で、神戸の震災から逃れてやっとたどりついたアジールのような建物だった。この雲は神戸の住居から近かった大丸山公園で見つけた。京都に落ち着いてからずっと筆を入れていたのだが、どうしても最後の仕上げにかかる気持ちになれないでいた(十五号で「雲」では売れる見込みはないため慌てて仕上げる必要もなかった)。

二度目の絵屋での個展に出品し、大倉さんが気に入ったというので、新潟にそのまま残して来た。

《林の雲の絵も、見ていると何かに見えそうだ。けれども見えない。現実の雲も、本が言うように確かに犬や狐や人の顔に見えることがあっても、何かに見えそうで、見ないこともあり、その方が多い。見えそうで見えない雲から、ときたま何かが躍り出、いつのまにか消える。時と時のあわい、何かと何かでもないものの中間体こそが、雲の本質なのだ。》

それはそうと、この『白茅』には間村俊一さんが俳句を七作、「十文」と題して寄せておられる。特別作品となっているからゲストなのだろう。


 狐火を十文で賣る女かな

 土中より女ごゑして霜柱

 はだれ雪ロラン・バルトの相撲好き

   さる人の通夜にて
 白梅や大關二合もて別かる


この二月に間村さんは第二句集『抜辨天』(角川学藝出版)を上梓された。これがまた間村さんらしい凝りようである。近々紹介するつもり。


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by sumus2013 | 2014-05-14 20:59 | 画家=林哲夫 | Comments(0)
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