林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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わらひ竹

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『わらひ竹(絵本わらひ茸)』(青玉堂)。某氏より借覧中。

『繪本わらひ茸』は表紙の有名絵師の絵で釣って中身は違う人のお作、というしょーもない本ですが、案外面白いです。

との某氏のコメント。たしかにしょーもないが、面白い。有名絵師というのは表紙に「貞芳」と署名のある歌川貞芳(生没年不詳、大阪の浮世絵師)で、天保から嘉永(一八三〇〜五三)頃に活躍した。役者絵、根本(歌舞伎の脚本)、絵本、摺物などの作例があるようだ。表紙見開きの茸の上の署名は「有楽斎長秀」、京都の浮世絵師で大阪でも活躍した。寛政十一年(一七九九)から弘化年間(一八四四〜四七)にかけて錦絵による美人画や役者絵を描いたという。


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見ての通り、表紙と見開きの渋い調子が、本文に入るなりどぎつい色調になる。こういうのを赤本と呼ぶのだろう。扉絵に「そそうつくし」とある。目出たい日、衣冠束帯姿で刀を持って、女中を叱って(粗相をした?)いる場面なのだろうか?

以下、全頁を掲げるが、ダジャレの勘違いギャク連発。

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げんくハんへ まくをはれと いわれるけれど 是大ていで はれるもの じやない
【「幕を張れ」と言われて刷毛をもって幕を糊付しようとしている】

びやうぶ ひけと いゝ付け じやが 中々 引にくい ものじや
【屏風を引くを挽き切るの挽くと勘違いしている】

丁ちんへ 火を つけと 云付けじやがかみで はつたもの じやで ぢきに やけるで あろう
どうした ものじや
【火をつけろと言われて提灯を燃やそうとしている】


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豆をはやせじやけれど とんで一こうはやしにくい
【豆まきで囃すを切るの忌詞「はやす」と勘違い】

かゞみをすへじやが 立ておこうか すへておこうか
【鏡を据えるは鏡を神仏に供えること】


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ざしきへ やきものを 引ケじやが 中々 おもしろい ものじや

おとし玉子 せいといゝ なさるが おとしたら われるであらふ どうした ものじや

鯛を三枚に をろせじやが 中々おりる ものじや ない

うづみどうふ せいといゝ付じやが どこへうづんだものであろ
【うづみ豆腐は精進料理、豆腐の上を御飯で覆う】


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水をうてと いひ付じやが はり合の ないものじや

坪の内 そうじせいと 云付じやが ねから ほこりもないが
【坪の内とは庭のこと】

はかまをはいて きゆうじせいといわ るゝがはかいでも ほこりハないが
【袴を掃く……】


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さてさて御ちそうで のどが かわくゆへ
くわんすをくびニ かけて見ても とんとのどが かわきやまぬ なんぎなものじや
【くわんすは湯を沸かす鉄瓶のこと、火にかけると首にかけるのはきちがい】

もし 去年の月見もたしか こよひで ござりましたじやござりませんか 
やみじやと いふても しよ事がないに 月夜でしあわせで ござりませんか


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旦那がざう里 をつくれといはるゝ が此くらゐ つくつて おいたれバ ふゑるであろ
【ぞうりを作れと言われ、田に植えて増やそうとしている】

いしや【医者】ハ名を うらねば出世できぬと きいたゆへ [菜を]うりて見よう

かまで はまぐり とれと いはれるが 中々とりにくい ものじや
【遠浅の浜では鎌で砂を切って貝を探り当てる。鎌と釜の勘違い】

以上、現代でも似たような勘違いはちょいちょいある(ないですか?)。




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by sumus2013 | 2014-05-03 21:04 | 古書日録 | Comments(0)
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