林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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宮地團四郎日記

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小美濃清明編著『宮地團四郎日記 土佐藩士が見た戊辰戦争』(右文書院、二〇一四年四月二一日、装幀=幅雅臣)。

《宮地團四郎は土佐国香我郡植村(現在、高知県香美市土佐山田町植(うえ))に住む細木嘉作支配の七代目郷士である。天保九年(一八三八)生まれで、弘化三年(一八四六)病没した父の跡目を次相続し、七代目となっている。》

《慶応三年十一月二十一日から明治元年(一八六八)十一月一日まで、一年間一日も欠かさず、前哨隊、迅衝隊の隊士として軍隊の中から記述した日記は、他の戊辰戦争従軍日記に比較して詳細である。軍隊内部の生活がルポルタージュ風に記録されており、貴重な史料ともなっている。》

これがとてつもなく面白い。淡々とした描写にリアリズムを感じる。リアリズムはたいがい退屈なものだ。その退屈さまで面白いのである。

宮地團四郎が土佐の自邸を出たのが慶応三年十一月二十一日。

  二十二日 汽船(外国船)に乗り込み出帆
  二十三日 兵庫湊に上陸《先一番遊郭に至る》
  二十四日 西宮を経て大阪長堀土佐藩屋敷到着、分宿
 十二月七日 守口〜橋本〜枚方〜淀〜伏見
 十二月八日 伏見〜京都、智積院の宿舎
[鳥羽伏見の戦い]
正月  九日 伏見〜淀
    十日 淀〜橋本〜大阪、浄久寺
   十二日 堺、堺町奉行所屋敷
   十七日 大阪
  二十八日 大阪〜枚方〜淀〜鳥羽〜東寺〜御所〜智積院
二月 十四日 京都〜膳所〜草津
   十五日 守山
   十六日 鳥居本
   十七日 関ヶ原
   十八日 美濃大垣
  二十一日 合渡(ごうど)
  二十二日 鵜沼
  二十三日 伏見
  二十四日 細久手 
  二十五日 中津川
  二十六日 妻籠
  二十七日 須原
  二十八日 宮ノ越
  二十九日 贄川
   三十日 塩尻
三月  一日 上諏訪
    三日 蔦木
    四日 甲府〜山崎
    五日 石和
    六日 勝沼[観音坂で戦]
    七日 初狩
    八日 野田尻
    九日 吉野
    十日 八王子
   十四日 府中
   十五日 江戸新宿
   十九日 市ヶ谷、尾州屋敷
四月二十三日 草加
  二十四日 越谷〜間久里〜粕壁〜杉戸
  二十五日 杉戸〜川越〜杉戸〜栗橋
  二十六日 壬生城
  二十八日 鹿沼
  二十九日 今市
閏四月 一日 日光
    九日 今市
[この時期、賊軍の抵抗激しいようす]
五月 十八日 今市〜大沢〜宇都宮
  二十六日 喜連川
  二十七日 鍋掛
  二十八日 白河
六月二十八日 棚倉
七月二十六日 三春
  二十八日 本宮
八月二十一日 母成峠で野営
  二十二日 猪苗代
  二十三日 滝沢口の病院で夜明かし
[若松城攻めの激戦]

《九月十九日 曇 今朝は格別無し。至而静也。又夕方大砲城中へ打
 九月廿日 晴 今日も右同断》

《九月廿二日 晴 今日四ツ時当城主肥後守降参に相成籏立つ。》

十月  六日 会津出発〜三代
    七日 マキノ
    八日 白河
    九日 茅野
    十日 大田原
   十一日 阿久津
   十二日 鬼怒川を舟で下り久保田
   十三日 矢貝〜境〜舟中泊
   十四日 江戸芝口、仙台藩中屋敷
  二十七日 品川沖の英国船で船中泊
  二十九日 十市沖に停泊
   三十日 高知・浦戸〜松ヶ鼻
十一月 一日 布師田に到着

以上ざっと行軍の旅程(宿泊地を中心に)だけ書き出してみたが、まあ、勝ち戦ではあったものの、やはりたいへんな大冒険だったろう。引用はしないけれど、若松城攻めは特段に迫力がある。「八重の桜」で砲撃の激しさが強調されていたのも納得できるような気がした。そんな難儀な戦の最中にも毎日欠かさず日記をつける、そんな男がいたというのも驚きに値するだろう。(原文だけ引用しましたが、もちろん現代語訳もついていますので御心配なく)

  




  






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by sumus2013 | 2014-04-24 21:32 | おすすめ本棚 | Comments(0)
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