林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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書誌学辞典

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植村長三郎『書誌学辞典』(教育図書、一九四二年八月二五日)。版元の教育図書株式会社は京都市中京区河原町通四条北入。発行者は田村敬男である。田村は山本宣治の同志として必ず引用される人物。『追憶の山本宣治』(昭和堂、一九六四年)などの著書もある。ウィキにはまだ名前がないので、いろいろ探してみると、『改訂増補山本覚馬傳』(宮帯出版、二〇一三年/元版は『山本覚馬伝』京都ライトハウス、一九七六年)に著者紹介として田村の略歴が出ていた。

明治37年11月18日長野縣に生まれる。立命館大学専門部法律科中退。過去、政経書院、教育図書KK、KK大雅堂各代表取締役社団法人日本出版会評議員後理事。昭和49年11月京都新聞社会賞受賞。現在、社会福祉法人京都ライトハウス常務理事兼盲人養護老人ホーム船岡寮長

歿年は一九八六年のようである。

著者の植村長三郎(1903−1994)についてもウィキがないので(いろいろ批判されますが、便利です、ウィキ)序文から略歴を拾っておく。

《このほど京都帝国大学図書館の植村司書が蹶然と起つて単身書誌学辞典の編纂を達成し》《植村君は古く帝国図書館における図書館員養成所の業を卒へて以来、多年九州および京都の両帝国大学図書館の司書を勤められ、汎く東西の群籍に通じ、普く新古の蔵書に渉り、その整理、その目録、その出納、歴任の間、究め獲たる成果を採り、経験の際、自ら備用し来たれる精華を摘み、周到を極め、該博を期しつつも、敢て煩瑣に流れず、強ひて深遠を求めず…》(新村出)

《君は嘗て文部省図書館講習所に於て書誌学及び図書館学を履修し九州帝国大学司書として付属図書館並に同法学部研究室に勤務し、現に京都帝国大学司書として在勤中である。余は時恰も付属図書館長の職に在り、君が繁劇なる本務の余暇を以て本書を著述せられた労苦を多とし…》(本庄栄治郎)

《著者植村氏は早く文部省図書館講習所を卒へ山梨高等工業学校図書課を経て、九州帝国大学付属図書館に入り最近京都帝国大学付属図書館に転ぜられたのであるが…》(間宮不二雄

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辞典的な記述でありながら、著者の意見も反映されているためなかなかに読み応えがある。間宮不二雄の『欧和対訳図書館辞典』でも取り上げた「露天文庫」についてはこう書かれている。

《ロテンブンコ[露天文庫](Out door library, Open air library)神社、仏閣、公園等多数の人の集合する所を選定して図書の陳列台を設け、四、五十冊の新刊書を紐又は鎖などで陳列台に結付け、さながら欧州の中世期寺院図書館の鎖付図書又は停車場の列車時間表の如く紛失予防を行ふ。これを露天文庫といふ。此に備へる図書は便覧書、年鑑書其の他一般向きの図書が宜しい。近時「林間図書館」又は「海水浴場図書館」等を実験的に行ふ図書館がある。》

鎖付図書については以前紹介したことがあった。

本の背中

また「フランス装」が出ていないか期待したが、出ていなかった。その代わり「仏蘭西仕立」(箔押が背だけの革装本)、「仏蘭西ジョイント」(ヒラと背の間の溝を幅広く取った仕立法)、そして「仏蘭西綴」が立項されていた。

《フランストヂ[仏蘭西綴](Uncut edges)アンカット小口又は丸縁小口ともいひ、小口の截断を行はぬもので読み進むにつれて紙ナイフで切り進むもの。仏蘭西本に多いところから其の称がある。仏蘭西人は自家装釘を好むため出版書は殆ど仮綴本で販売される。》

「仏蘭西綴」はアンカットのことか……。フランス装のことかと思っていたのだが。

フランス装考2

植村は終始「装釘」を採用しているのも気になった。植村の著書は下記の通り。

書誌学辞典 教育図書 昭17
新制学校の図書館運営法 文徳社 昭和23年
学校図書館の運営法 文徳社 昭和24年
書物の本 文徳社 昭和25年
図書・図書館事典 文徳社 昭和26年
書物の本 明玄書房 昭和29年 
学校図書館入門 : 設備と経営の技術 明玄書房 昭和30年


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by sumus2013 | 2014-04-17 19:57 | 古書日録 | Comments(0)
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