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ン?とあって納得。いずれにせよ「コロンビア」の名前はどちらのソースにも登場していない。よって別会社なのかもしれないと予想しておいた。 ところが、上記記事を踏まえてさらに御教示いただいたところでは『コロンムビア50年史』(日本コロムビア、一九六一年)には昭和三年に「日本コロンビア蓄音器株式会社」を設立したと記載されており、それを根拠に「コロンビア」と書いておられるとのこと。 それにしても腑に落ちない。そういうときには論拠となった原典に当たるにしくはない。図書館で『コロンムビア50年史』を閲覧してみた。結論から言えば、昭和三年に設立された「日本コロンビア蓄音器株式会社」は日本蓄音器商会の傍系会社であった。 昭和二年、英米のコロムビアによって日本蓄音器商会の株式約48パーセントが占められた。提携ではなくその傘下に入ったと言った方がいいだろう。その翌年早々、副社長ホワイトの意向で新たに設立したのが「日本コロンビア蓄音器株式会社」であって、日本蓄音器商会がコロンビアに名称を変更したわけではない。本書には具体的に日本コロンビアがどういう業務を行ったのか明記されていないように思ったが(精読はしてませんのであしからず)、資本金1万円では大きな会社とは言えないだろう(日蓄は昭和四年で資本金280万円)。 そして年表によれば、昭和二十一年四月一日に日蓄工業株式会社の商号は日本コロムビア株式会社となり、同日、日本コロンビア蓄音器株式会社の商号を日蓄工業株式会社と変更した。う〜ん……たしかにややこしい。 要するに「コロンビア」は間違いではない。しかし、よほど厳密に用いないと混乱を招くのではないかと思う。
by sumus2013
| 2014-10-09 20:57
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