林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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ミス・ポター

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【ほんのシネマ】「ミス・ポター」(クリス・ヌーナン監督、2006)を見た。ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターの青春伝といったおもむき。青春といっても三十歳を過ぎてからの話が中心。そこに回想や特撮をまじえてポター像を浮かび上がらせる。ヴィクトリア朝の女性としては異彩を放つハンサム・ウーマンだったようだ。ストーリーの運びもこなれており、飽きさせずに見せてくれる。

上はビアトリクスの部屋。ロンドン市内の一軒家の二階。三十歳を過ぎても両親の家に同居してピーターラビットの物語を描いているビアトリクスは、その絵本を出版したいと版元を回るものの、どこも受け入れてくれない。冒頭はその原稿持ち込みのシーン。気乗りのしない顔で原稿を見る出版人。

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今度もダメかと思ったところ、意外にも出版が決まった。じつは兄弟で経営しているその出版社、三男坊が入社することになり、その初仕事としてあてがわれたというわけだった。しかしそれが運命の出会いとなる。

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その弟、新人編集者ノーマン(ユアン・マクレガー、いわずと知れた「トレインスポッティング」のというか「STAR WARS エピソードI」の若きオビ・ワン=ケノービ)はビアトリクス(「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニー・ゼルウィガー)の世界がすっかり気に入り、四色刷で廉価に作ることを工夫する。ここから本ができるまでが手際良く再現されているのがひとつの見所。上は印刷所で色校正に立ち会っているところ。

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出来上がった本を梱包しているところ。ビアトリクスの手許に届いた初版本。


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書店に並ぶ第一冊目の初版本を前に喜び合うミス・ポターとノーマン。話はこれから山場へと展開してゆくのだが、それは映画でお楽しみください。

さて、このピターラビットの初版本『The Tale of Peter Rabbit』(Frederic Warne, 1902)、いったいいくらぐらいするのだろう? AbeBo0ks.com をのぞいてみると、かなりの数が出ている。安い物で1,378 USドルからいろいろ並んでおり、極美本には20,000 USドルの値が! 

そしてさらに、上記はワーン社版だが、その前年(1901)に250部だけ自費出版した私家版もあって、こちらはなんと 60,312 USドル。

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考えてみれば、これまで全世界で4500万部を発行したと言われるこの物語(第一作だけですよ!)、これくらいしても何の不思議もない。もっとも数多いもののなかのもっとも数少ないものにこそ最高の価値がある!


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by sumus2013 | 2014-03-03 20:57 | 古書日録 | Comments(2)
Commented by 藤城雅彦 at 2014-03-04 16:26 x
元・EDI(という形容詞はいまさらですが)の藤城です。大変ご無沙汰しております。昨年みちくさ市での多田進さんとのトークは楽しく聞かせていただきました。僕は図書設計家協会というブックデザイナーの協会に属しているのですが(多田さんも所属されていました)、その協会主催の展覧会が明日から開催されます。DMを送付させていただこうと思ったのですが、現在のご住所を存じ上げず、失礼ながらこちらへ投稿させていただきます。

「製本ノチカラ」
http://www.tosho-sekkei.gr.jp
2014年3月5日(水)〜4月4日(金)
会場:株式会社 竹尾 見本帖本店2F ※入場無料

新しい本のカタチを追究するというコンセプトのこの展覧会。僕は「円環装本」という360°に展開する製本を提案・デザインしました。ボルヘスの「砂の本」という短編小説に出てくる幻想の書物からインスパイアされた製本です。会期中に東京へいらっしゃることは叶わないかもしれませんが、写真などでご覧いただける機会があればと思っております。
※「ミス・ポター」と全く関係ないコメントで失礼しました。この映画、以前ギンレイでかかっていたのに観そびれました。
Commented by sumus2013 at 2014-03-04 16:52
お久しぶりです。そうですか! アートフェア東京の会期と重なるのですが、今回は都合により上京しません。残念です。いずれぜひ。
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