林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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残雪

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時里氏の「月歌論」に刺戟されて、短冊箱からてきとうに一枚抜き出した。だいたいこういうものを買うときには見栄えだけで選ぶ。文字の流麗さだとか、模様の念入りな様子だとか、傷みぐあいだとか。内容は二の次。これも読む気もなく放っておいたので、久々に手にして解読を試みた。

 残雪

 消残留雪古曽見ゆれ春風の
 またをしなへてふか須や有蘭  日應

 きえのこるゆきこそみゆれはるかぜの
 またをしなべてふかずやあるらん(む)

一応、こう読んでみた(ご教示いただき少々訂正しました)。署名が入っていることも初めて気付いたしまつだから、買う時に何を見ているのやら。日應はおそらく大石寺第五十六法主日応だろう。嘉永元年(1848)生の大正十一年(1922)遷。大石寺は静岡県富士宮市にある日蓮正宗の総本山。

とすれば「残雪」とは大石寺からくっきり眺められる富士山の残雪ということになろうか。そう思えば、歌の様子もガラリと変る。

***

連綿体の変体仮名をどうやって読むのですか? というご質問をいただいた。まだ読めると胸を張るほど十分には読めていないため、お答えするのもおもはゆいが、とにかく、もう慣れです。和歌くらいだと、漢字が少ないので変体仮名を全部覚えていればよろしい。これは字典類がたくさん出ているし、案外と覚えやすい。むろん「あ」だけでも安、阿、悪、愛など複数あるので、とにかく書いて覚える(「あ」は「安」の草体です)。

漢字は、頻出する特定の漢字をまず覚え、というか、いやでも覚えます。上の歌で言えば、「春」とか「風」とか。手紙なんかは漢字がたくさん出てくるので簡単には解読できないが、それでも繁用される文字が分るようになれば楽にはなるだろう。草体の部首だけをまず覚えるのがいいのかなと思っている。部首が分ればあとはしらみつぶしというローラー作戦もあるし。ただし、サンズイとゴンベンなど頻出するうえに紛らわしいものも多く容易ではない。さらに筆者の書き癖というのもくせ者だ。漢詩など普通見かけないような難しい文字を使っているのはまず読めません(キッパリ!)。

裏技はやはり検索。読めたところだけ部分的にでも検索してみると、類例がヒットする。和歌であれば、伝統があるだけに似通った歌がきわめて多いし、本歌取りもあるので、あんがいスッと判明することもある。

というようなところです。



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by sumus2013 | 2014-02-13 22:15 | 古書日録 | Comments(2)
Commented by loggia52 at 2014-02-15 00:26
変体仮名をどうやって読むのか、なるほど、やはり字典と訓練、慣れだということでしょうか。なんだかおもしろそうで、やってみたいですね。かつて、知人と旅館で泊まったときに床の軸の漢詩をどう読むのかたずねられて読めなかったのがみょうに残っていたりして・・・。ご教示ありがたく。時里拝。
Commented by sumus2013 at 2014-02-15 09:03
絶対はまると思います! 活字本では物足りなくなります。
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