林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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我思古人その2

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二十四日に取り上げた架蔵コピー『我思古人』は八顆だけだったが、じつは十二顆収録されていることを御教示いただいた。ばかりか、そのコピーを頂戴したので、さっそくすでに紹介した三顆以外の印章すべてをかかげておきたい。

コピーの原本は百部本(先日のは三十部本)。

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収録順に、まず文彭(三橋, 1498-1573)の「二酉山人」

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次が徐渭(文長, 1511-1593)の「我思古人」。そして次が奚岡(銕生, 1746-1803)の「呉師光印」。

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陳鴻壽(曼生, 1768-1822)の「一琴一硯之齋」。側款がこちら。

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次が柳澥(龍石、清)の「且父」。

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同じく「生春仙館」。

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そして趙之琛(次閑、清)の「痩虎」。

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呉煕載(譲之, 1799-1870)の「巽夫」。

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翁大年(叔均、清)の「蕘圃手校」。

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王雲(石香、清)の「破衲子」。

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この次に徐三庚(辛穀、清)の「「淡烟疎雨暗漁(?)蓑」がきて、最後に作者不詳でしかも印文も不明の印でおしまい。「雅[?]」

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どの印章もなかなかに優れたものと思う。

《甲鳥書林から何だか分厚い小包が届いた。何だと思つたら、一束の検印紙だつた。ひどく凝つた検印用紙で、一枚々々丁寧い印を捺さなければならないやうな代物なので、やれやれと思つた。その上、これまでの本には大抵それですませてゐた「辰雄」といふ無趣味な印ではすこし検印紙の方がかはいさうな気がするので、ふいと妻の亡父が所蔵してゐた支那の古い印のことを思ひ出して、その中で私の好きな印を二つ三つ東京の家から送つて貰ふことにした。

妻の亡父が所蔵して居つた十幾顆の印は彼が広東に在つた頃何かの革命の際急に所在をくらまさなければならなかつた支那の某大官が纔かな金で彼に譲つていつた品ださうで、明清二代の名家が刻したものが多いといふ證明附のものである。(堀辰雄「我思古人」)

堀多恵子の父・加藤譲次は日本郵船の広東支店長だったそうだが(堀多恵子の祖父土屋彦六)、いくら安かったとは言え、これをまとめて買い取ったとすれば、それなりの趣味人だったとみていいだろう。昭和七、八年頃に死去したという。



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by sumus2013 | 2014-01-30 20:29 | 古書日録 | Comments(4)
Commented at 2014-01-31 00:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yf at 2014-01-31 06:14 x
 小生は篆刻教室5年の身、学校は戦時戦後、義務教育も出ていないので、こういう場合、判別には結局、先生に依頼、しかし三圭社『篆刻字林』が判別に便利です。京都の古書店でも探されば良いと思います。新本は高いです。
Commented by sumus2013 at 2014-01-31 09:12
有り難うございました。本物を身近に置きたくなりますね。
Commented by sumus2013 at 2014-01-31 09:12
yfさま 『篆刻字林』、古書でもけっこういたしますね(笑)。この本には解説がありますので苦労はないのですが(それでも解読はできていない文字もあります)。
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