林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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懐中書画便覧

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石川兼治郎編集兼発行『懐中書画便覧』(精文館書店、一九一一年)。名前の通り、ポケットサイズの新旧画家名鑑である。明治四十四年、どういう画家が一流とみなされていたのか、ということが一目で分かる。折帖なのでパラパラパラっとめくるのがカンタン。前半は名誉大家、近代国画名家、閨秀国画家、近代洋画名家、閨秀洋画家、故人各種名家。

そして後半は名前の下に値段「予価」入り。

《予価は半切形の物を標準としたれば其他の物は之に比して価格の相違あり》《予価の当らざるものあるとも編者其責に任ぜず。》

半切は 545×424mm の大きさ。ざっと見たところ三百円というのが最高レベルのようだ。巨勢金岡、巨勢公忠、春日隆能、春日隆親、土佐行秀、啓書記(祥啓)、狩野元信、円山応挙、田能村竹田、渡辺華山、岩佐又兵衛…以上が三百円〜三百二十円(巨勢公忠)。つづいて雪舟、光琳あたりが二百円。与謝蕪村は百五十円である。明治の画家では橋本雅邦の二百円が目を引く。横山大観の名前はあるが、予価は記されていない。下村観山が五十円、菱田春草が三十円というところ。

洋画家には値段が付いていない。まだ市場は形成されていなかったのだろうか。

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注目は閨秀(女流)洋画家。渡辺文子(後の亀高文子)の名前があった。ここは素直に懐中書画便覧に出るくらい文子は有名だったと思っておきたい。

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亀高文子

さらに亀高文子

文子と並んでいる吉田藤尾と神崎友子については検索してもそれらしいヒットはない。と思っていたら、吉田ふじをについてはさらに亀高文子」に女性画家だけの団体「朱葉会」の創立に参加した仲間だということを文子が書き残しているとあった(汗顔)。

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名家印譜もあるが、まあこれは見返しの模様ていどのしろものである。


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by sumus2013 | 2014-01-03 20:48 | 古書日録 | Comments(0)
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