林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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想像力の散歩

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ジャック・プレヴェール『想像力の散歩』(粟津則雄訳、新潮社、一九七八年八月二〇日二刷)を入手。スキラの「創造の小径 LES SENTIRERS DE LA CREATION」シリーズの一冊。かなり前に一冊ロジェ・カイヨワ『石が書く』を紹介したことがあるが、なかなか魅力的なシリーズだ。本書の原題は「IMAGINAIRE」(空想上の、空想家)。

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コラージュに添えられたテキストはほとんど駄洒落集と断言してもいいもの。プレヴェールはフランスのしゃれのめす男なのである。ほんの一例。

 la belle et la batte
 美女と野杖

「La Belle et la Bête/美女と野獣」にひっかけた。ベットとバット。この句のとなりには血糊のついたバットと男の首を持った美女のコラージュ。あな恐ろしや。プレヴェールにおいてはこの手のスプラッターなイメージがきわめて豊富である。それにしても「野杖=やじょう」は苦心の訳ですなあ。

もうひとつ、長めの文章。

 Vous qui appelez terre la terre de la Terre, appelez-vous lune la lune de la Lune?

 現在あなたがたは、地球(テール)の地面(テール)を大地(テール)と呼んでいるが、将来、月(リユヌ)の月面(リユヌ)を月地(リユヌ)と呼ぶようなことになるのだろうか?

日本語は同音異義語が多いと言われるが、フランス語にもけっこうある。異義語というより同じ一つの単語が複数の違った意味をもつということだ。和訳すれば「テール」は三つの単語に分身させるしかなく、註かルビで補うより他ない。駄洒落を訳すのは、ジョイスの場合もそうだろうが、骨折り損の草臥れ儲けといった感がある。

そうそう、プレヴェールと言えば、柏倉先生の新著が出た。ぜひ読んでみたい。

柏倉康夫訳 ジャック・プレヴェール詩集『歌の塔』
http://monsieurk.exblog.jp/19987123/
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by sumus2013 | 2013-12-11 21:17 | 古書日録 | Comments(0)
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