林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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高田町雑司ヶ谷 ボン書店

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十七日のトーク終了後、北池袋へ向かったことは書いたが、その途中、内堀さんと編集者Oさんと歩いていたとき、内堀さんがいきなりこう言った。

「あそこにボン書店があったんですよ。大倉のところ」

そう聞かされて慌てて撮影したのが上の写真。「大倉」は割烹店。道路突き当たりの光る看板のあたり。左手が鬼子母神堂になる。

大倉(東京都/JR池袋駅、割烹)の地図情報
http://r.gnavi.co.jp/g810400/map/

内堀さんの『ボン書店の幻』(ちくま文庫、二〇〇八年)によれば昭和六年頃、後にボン書店を設立する鳥羽茂(とば・いかし)は《東京市外高田町雑司ヶ谷五二〇》の坂本哲郎の家(日本詩壇社)に同居していた。そして昭和七年五月『前線』(大阪日本前線社)二十四号に北園克衛詩集『若いコロニイ』の広告が掲載されるが、その発行所であるパルナス書房の住所は《東京市外高田町若葉》となっている。パルナス書房で鳥羽は『新鋭詩人選集』の編集にあたっていた。ところが同書房は経営破綻して選集は実現しなかった。その詫状に印刷された鳥羽の住所は《東京市外高田町雑司ヶ谷五一六》である。このすぐ後にボン書店を開業したらしい。

ちょうど上手い具合に昭和六年発行の「東京市全図」を所蔵しているので引っぱり出してみた。池袋界隈は地図の右上隅で、東京市外すなわち北豊島郡に属している。高田町が巣鴨町、西巣鴨町、長崎町とともに豊島区となるのは昭和七年より。この地図で見ると、たしかに高田町雑司ヶ谷五二〇、五一六は鬼子母神の裏手あたりになるようだ。若葉町は鬼子母神前から現在のみちくさ市をやっている通りに沿って鬼子母神と反対の方向へ少し行ったところ。

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当時の鬼子母神の様子はというと、こんな巨木に囲まれて鬱蒼としていたようだ(『ボン書店の幻』より)。昭和の初期には樹齢四百年のけやきが十八本も残っていた。戦災を免れて今に残るのはそのうちの四本だという。

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実際歩いてみるとボン書店に対するイメージも少し変ってくる。近年、この近辺に泊まることが重なったので、より身近に感じられるのだ。体で土地を測るとでもいうのか、地図を眺めるだけでは決して分らない大事なものを得られるように思う。
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by sumus2013 | 2013-11-20 20:21 | 古書日録 | Comments(0)
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