人気ブログランキング | 話題のタグを見る

林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


第37回秋の古本まつり

第37回秋の古本まつり_f0307792_19343910.jpg

暑くも寒くもないちょうどいい古本日和だった。三十年前から通っているが、当時はガタガタ震えるくらい寒い日もあった。バイトもしたこともある。夜なんか凍えそうだった。それを思うと、温暖化、たしかに進行している。

百円均一テントが取り払われてもう何年にもなる。それでも「あ、今年もないのか」と気付くとやっぱり拍子抜けする。一部店舗に百円均一の台が出ているくらい。多くは三冊500円、一冊200円がバーゲン本の価格である。

和本三冊500円のところにひと山五十冊くらいを独占してチェックしている青年がいた。おじさんが「それ、あんた、見てんの?」と質問(というか詰問かな)すると「あ、あ、すみません」と片言。「買うんかいな?」と畳み掛けると、「これ、かう」と両手でひと山抱え込むしぐさ。おじさん苦笑い。中国の青年のようであったが、購買力は衰えていないようだ。

第37回秋の古本まつり_f0307792_19342938.jpg


第37回秋の古本まつり_f0307792_19341566.jpg


第37回秋の古本まつり_f0307792_1934566.jpg

昼食は少し早めに善行堂やMさん、デコさんらと進々堂へ。鹿児島買い取り旅行の話、京都新聞連載の苦労話など面白く聞く。

第37回秋の古本まつり_f0307792_19334983.jpg

こちらはまだ知恩寺が開いていない時間帯の臨川書店の店頭である。明らかに通行が妨げられるくらいの黒山の人だかり。古本猛者の皆さん勢ぞろいの感あり。Uさん軽い脳梗塞やったらしい。「死ぬときは死ぬんや」と達観した様子。

むろんみんなとびきり安かったけれども、個人的には今年は意外と買いたい本がなかった。一冊のみ。後で知恩寺の会場で聞いたところによると『辻馬車』が紛れていたとか。へえ〜と思う。
by sumus2013 | 2013-10-31 19:57 | 古書日録 | Comments(6)
Commented by 牛津太郎 at 2013-11-01 08:33 x
初日は仕事で行けず、2日目に参戦。写真を拝見するとこれは何も残っていないようですね。残り物に福がある、は死語か。あああ!
Commented by sumus2013 at 2013-11-01 14:40
牛津先生なら、きっと古本の神様(仏様?)が味方してくれると思います! ご健闘を。
Commented by 神保町のオタ at 2013-11-01 18:33 x
今日(金曜日)の午後、臨川の前をバスで通ったら、林画伯らしき人を見ましたが、まさか今日も(*_*)
Commented by 牛津太郎 at 2013-11-01 19:42 x
一日パスを購入し、できるだけ多く回ろうと頑張りましたが、頭がうつろに。新京極のスタンドで生ビールを飲んでしまい、断念しました。キクオ書店で資料、雑誌を仕入れました。秋の京都を満喫しました。今年も暮れたような気持ちに浸っています(笑)
Commented by sumus2013 at 2013-11-01 19:58
オタさま ドッペルゲンガー登場か! そっくりさんです(笑)
Commented by sumus2013 at 2013-11-01 20:01
牛津さま 京極スタンド! 黒岩女史と三人で飲んだ一夕を思い出しますね。時間が経つのは早いものです。
<< 第3回「ユニテのセレクト古本市」 田端抄 其伍 >>